希わくは

はらりはらりと、降り積もる。

形を与えられなかった言の葉を、名づけられなかった感情を、呑み込んでしまった後悔を、消化しきれるまであとどのくらいの時間が必要なのだろう。

降っては、積もる。

溶けはせず、消えもせず。

はらりはらりと、舞い落ちる。

ひとつとして失われずに。

届かぬ絶叫が身を焦がし、こぼれる滴を枯らすまで。

はらり、はらりと降り続く。


飛ばぬよう、壊さぬよう、両手を添えて。

かき集めた灰塵が形作れるいつかを、ただ一心にこいねがう。

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