兄視点:妹の好奇心が僕を真の日本男子へと導く!
僕には三歳年下の、中学生の妹がいる。
兄の僕が言うのもなんだけど、妹は本当にカワイイ。
くりくりっとした大きな瞳に、もちもちっとしたほっぺ。小さな唇。中学生らしいツインテールの髪型もよく似合っている
体型もまだまだ発展途上で。でも、それがイイ。
妙に好奇心旺盛だったり、BL好きだったりするけれども、それでも僕が溺愛する最高の妹だ。
そんな妹が最近おかしなことをやりはじめた。
覗き穴を作ったかと思うと(本人はバレてないつもりだろうけど)、なんか僕の部屋の前にエロ本を置いてきたんだが……。
これってつまりアレか? 僕が欲情する姿を覗き見したいのか、妹よ?
まったく、中学生のくせに……と、拾ったエロ本を片手に溜息をつこうとしたその時。
僕の体に、電流走る。
そう、想像してしまったんだ。
最愛の妹に見られながらの自己解放とは、どのような快楽をもたらすのだろうか、と。
はっきり言っておくけど、僕は見られて悦ぶような変態じゃない。
だけど、このような稀有な機会をみすみす逃すほど愚か者でもないんだ!
ああ、やってみたい! 妹の前で思いっきり自我を解放して、僕がまだ知らない快楽の扉を開け放ってみたい!
でも、赤裸々にやってしまうのはさすがに躊躇われた。
僕としては別に妹に見せ付けてもいいのだけれど、なんだか世間的に許されないような気がしたんだ。ぶっちゃけ、抹殺されてしまう危険性がめちゃくちゃ高いぞ、と。
やることがやることだけに赤い雨が降るのは仕方がないとして、抹殺だけは避けたい。直接的な行動は慎まなくてはいけなかった。
それに僕だけがするのって、なんか不公平じゃないかな。
うん、妹もすべきだ。
僕も見たいし、むしろそちらこそが世間のニーズは高いと思った。
かくしてこれらの条件を満たすプロジェクトが極秘裏に進められた。
妹は勉強熱心だ。
だから、まず妹にはお父さんが所蔵するお宝の在り処を知らせてやった。
きっとこのお宝を有効活用するだろうと睨んでいたけれど、しかしてまったくその通りとなった。
ああ、由佳、あんなところを! うおっ、そんなことまでっ!?
僕は例の覗き穴を逆に使わせてもらって、妹の成長記録を心のHDに永久保存した。
妹はああ見えてしつこい。失敗したら、次こそは成功させると意気込むタイプだ。
で、次はぱんつだった。
ごくり。
妹を溺愛する僕としては、エロ本よりずっと魅力的なお宝だ。
しかし、「ぱんつで笑う者、ぱんつに泣く」という有名な諺がある。
ぱんつで満足してしまっては、その先にある桃源郷には決して辿り着けないんだ。
仕方なく僕は泣く泣く触感を魂に刻み付けるだけにした。
妹は思ったような成果が出ないとドツボにハマる悪い癖がある。
てことで、キターーーーーーー、妹のバスタオル姿! ぱんつに負けなくて良かった。
お母さんもいたから、襲いそうになるのを懸命に自重したけれど、結局襲ってしまった。
上手く誤魔化せてよかった。奇跡的な偶然を演出した雑学王決定戦に感謝だ。
妹は時々よく分からない暴走をする。
エロ本、パンツ、バスタオル姿ときて、何故か次はBLだった。
……うん、これはどうでもいい。果てしなくどうでもよかった。
妹は罠を仕掛けるのが好きだ。
それゆえに簡単な方法を見落としがちだ。
ようやく僕の性的嗜好を知るには、部屋を探るのが手っ取り早いと気付いたらしい妹……お仕置きが必要だった。
うん、その前のBL回の分も取り戻せるような、誰もが満足、げふんげふん、納得出来るようなお仕置きが必要だ。
結果として心を蕩けさせる甘いお仕置きを与えたところ、心どころか身体までメルトダウンする勢いで……ええ、お兄ちゃん、とても堪能させていただきましたっ。
僕をハメるつもりで、次々と自爆していく妹。
妹の性格を知り尽くしている僕だからこそ、かように仕向けることぐらい造作もないことだった。
ただ、もうひとつの問題はそうはいかない。
果たして妹に気付かれることなく、その目の前でナニを扱きあげることは本当に可能なのか?
無理に思えた。無茶に思えた。矛盾していると思った。
しかし、僕はある伝説を知っていたのだ。
それは世界の中で、日本男子だけがマスターしているというスペシャル
この秘奥義をもってすれば、不可能も可能になるかもしれないと、僕は一縷の望みに全てを賭けた。
立派に成長した妹の姿やら下着やらに、燃え滾る僕の若き血潮。
なだめつつ、僕は服を着たまま床にうつ伏せに横がる。
そして行うのは……。
伏臥上体逸らし!
水魚のポーズ!
激しく上下運動し、腰を床に叩きつけるような腕立て伏せ!
……と見せかけた、ジャパニーズ・オンリー・オナニースタイルだった!!!!!!!
脳裏に妹のあられもない姿を超高解像度映像で再生しながら、床に接地する身体の一部をぐりぐりと
押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし押し付けるべし!!!!!!!!!!!!!!!
「おっ!? おおおおおっ、こ、これは!?」
驚いた!
さすがは秘奥義、とんでもない威力だった。
さらに妹に見られているというシチュエーションも手伝って、あっという間に達してしまいそうだった。
なんでもこの秘奥義によって再起不能となる日本人が後を絶たないそうだけど、分かるような気がする。
これは危険だ。
今なら引き返せる。
脳内に警鐘が打ち鳴らされる。
だが。
「うおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!」
僕は止めるところか、むしろラストスパートをかける。
何故なら、悟ってしまったんだ。
これこそが真の日本男子が習得すべきスタイルであることに!
二次元美少女やら、アイドルやら、実妹やらを本気で愛してしまう日本人には、リアルを凌駕するこの自己発散こそが絶対に必要なのだということに!
「(おお、由佳、ゆか……そうだ、これを『ゆかニー』と名付けよう!)」
僕は頭の中で愛しい彼女の名前を何度も叫ぶ。
次の瞬間、世界が真っ白に染まるのだった。
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