いつものこと
東藤沢蜜柑
第1話 うるせーんだよクソどもが死ね。
ざッッッッッッッッッッけんなよくそが!クソが!!!糞野郎が!!あ?てめえ何ナメた口利いてんだよ、お前が世界の王様か?違うだろ?俺たちはおんなじ人間!でしか!!ない!!!だろうが糞野郎。ふざけんな何が「聞いてないじゃねえよバカ野郎」だバカ野郎。こっちは聞いてねえんだよ、何も。ただ指示された通りにカーテン着けてただけ。カーテンの種類なんかひとっつも言われてないし。じゃあてめえが最初から指示出しやがれ糞が。おまえ俺のこと何だと思ってんの?初対面の相手にいきなり「バカ」とか言うかフツー?頭沸いてんじゃねえのかよ。あーッ、くそっ、糞がっっっっっっうっうっうう、う、ぅぅうぅ、、こんなこと、一々ブログに書いてもキリがない。そもそもこんなブログ一週間に五人も読みに来ない。アフィリエイト?なにそれおいしーの。例によって絶不調な人生。心臓が動いてない。大変だ、手術が必要だ。でももう手後れかも知れない。今更何をやったって無理だろう。そういう諦めが人生を瀕死に追いやっていくのだが、人生は目に見えないし身体はともかく存在しているし動くからなんかもうどうでも良くなってしまう。何もかもくたばれクソども。
と、一頻り呪詛を書き連ね、俺はふぅ、と一息ついた。なんて忌々しいんだ人生ってやつは。今日は派遣のバイトに行った。デパートの搬出で、作業自体は身体を動かすだけだし時間も五時間だし時給はそこそこ良かった。でも現場で指示を出す脳筋野郎が本当に糞野郎で死ねよカスが、と思っても言えなかった鬱憤をこうして海に原発由来の放射性の汚染水を垂れ流すが如くインターネットの便所に解き放つ訳だがしかし何も解き放たれていない。解き放たれることなどない。永遠に、死ぬまでこの出口のない人生を這いずり回るしかないのだと、俺はもう自分の人生を諦めている。だったらさっさと死ねればいいのだが、そうは言っても死ぬのは怖い。ただひたすらに死ぬのが怖い。何の社会的な地位も持たず、ただその日を暮らす為の労働に明け暮れている内にその日は過ぎ去り、そして朝になりまた同じような暮らしを続けるだけの人生の一体どこに「生きる意味」があるというのか。勿論彼女も居ない。しかし彼女というのは殆ど「社会的地位」に属する概念だから、この言及は些か重複のきらいがある。しかし本当にこんなクソみたいな人生でも「死ぬのが怖い」というんだから本当生命というのは大したものだと思う。あーでもやっぱ「うるせえ脳筋野郎、聞いてねえよ」くらい言っとくべきだったか?だって別にここでうだうだ言ってても腹の虫は収まんねえじゃん。別に誰が共感してくれようが「はい」ってだけの話じゃん。生きづれえ生きづれえ言ってたって何も生きづらさは変わんないじゃん。やっぱ戦うしかないんだよ、だから。気に食わないものとは。いいじゃん死んでも。てかそれで死ねたら万々歳じゃん?だって意味ねえんだから生きてても。マジで。誇りを傷付けられた痛みは死の恐怖すら凌駕できないの、って話よ。いいのかそれで。マジで。おまえ本当それでいいのか?おい今から百均でナイフ買ってあいつ刺して来いよ。なあ頼むよそれくらいやってくれよ。ねえなんなのマジで。おまえいっつもそうじゃん。いっつもそうやってさ、僕は悪くないですみたいなさ、口先ばっか大口叩いてさ。そんで結局なんもしねえじゃん。いきなりバカって言われたら刺し殺したって良いだろうが。それができねえてめえがクズなんだよむしろ。死ね。おまえが死ね。恥を知れ。って俺か。俺か?あはは。どーもすみません。あー死にてえ。マジなんなの人生。クソだろ。クソでしかない。クソが。死ね。全員死ね。
あーでも本当マジでなんなのかな。何が悪いのかな。どうしてこうなっちゃうのかな。人がさ、単純にさ?何でこう相手を人として見れないのかな?一々喧嘩腰でしか人と話せないとか完全に病んでるでしょ。でも仕方ないって?とりあえず金稼いで自立して生きてく為にはこの資本主義のスピードに乗って東京を走ってかなくちゃいけないとかそういうこと?いやでもだからあんたらさ、それでも死ぬよ?死ぬの。全員死ぬんだよ。だからさ、せめて生きてる間くらいはさ、もちょっと穏やかに生きれないもんかねえ、って、思うんすけどどーですか皆さん。どうでもいい。お前が死ね。あっそう。
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