玄冬

夜沈沈よるちんちん

かん、と冴えた月光のそそぐ中、

白に白を重ねて眩しい雪が、

風音をまぎらす。


東天紅とうてんこう

朝焼け空を映す白。

くれない色の淡い雪に、

雲の心も映る。


白天の

ぐづぐづと雲海に、

こもったままのてんさま

足ばやに去りゆく。


夕輝せっき

影の長い道。

其処そこに隠れる虫や鳥。

微笑顔ほほえみがおできえてゆく、

空の光。

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