恋愛綴り

就職活動

　就職活動って本当に心が折れてしまう。

　受ける前まではあんなにフレンドリーだった人事の人達も

　面接になった途端に手のひら返しする。

　受けるまであんなに手続きが多かったのに

　切られるときは、お祈りメールでハイ終わり。

　別に違う分かっていても、

　不採用だと人間としてダメ出しされた気がしてしまう。

　会社の実情なんて、訪問してみないと分からない。

　訪問するには相当の決意と労力が必要だ。

　売り手市場なんて一部の人間の為のものだ。

　もうフリーターでいいかとも思う。

　とはいえ今日も面接だ。

　企業研究なんて言っても、もう業界すら固定してない。

「お待ちしておりました。」

　イケメンの人事担当者が出迎えてくれる。

　すかさず左手をチェック、指輪はしていない。

「志望動機をお聞かせ願います。」

　ここは人生を掛けた一発勝負だ。

「あなたの元へ、永久就職する為に来ました。」

　イケメンは、最高の笑顔で応えてくれた。

　まさかいけるのか。

　案の定、お祈りメールが届きました。