口の堅い彼女
僕は慎重派である。
何事にも幾重に考えを巡らせる。
僕には好きな人がいる。
僕は彼女と付き合いたい。
告白しよう。
そのリスクはなんだ。
断られることか。
そうなることで、今後彼女との関係性が悪くなる。
だが、今もほとんど会話がないから問題ない。
それから彼女の女友達にも知れ渡るだろう。
とはいえ、僕には女友達がいないから、それも問題にはならない。
男どもにも知れ渡るかもしれない。
いや、待てよ。
そもそも彼女が言いふらしたりするだろうか。
そんな娘だったら僕は好きになったりしない。
そうだ、彼女を信じよう。
「好きです。」「ごめんなさい。」
見事に玉砕、でも彼女は誰にもこのことを話はしなかった。
口の堅い彼女だ。
フラれたにも関わらず、ますます彼女のことが好きになってしまう。
ーこんな奴に告られたなんて恥ずかしくて誰にも言えない。
知らぬが仏である。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます