悩めるイケメン

「相談があるんだけどいいかな。」

 そう切り出してきたのはクラス一のイケメン君。

 凡庸な私に話しかけてくれるなんて嬉しい。


「相談ってなに。」

 真剣な顔のイケメン君。

 まつ毛がバチバチだ。


「率直に言うと僕は君のことが好きなんだ。」


 ・・・


 ・・・


 ・・・いかん、いかん、思考停止してしまった。

 思わずにやけてしまう私。


「ありがとう、突然だね。」


「うん、でもそれは置いといて、相談っていうのは別なんだ。」


 え、こんな大事なことがスルーなんだ。

 これはよっぽどのことだね。


「君のことが好きだと周りにいうとブス専だと言われるんだ。どうしたらいいと思う。」


 ・・・


 ・・・


 ・・・私に聞くんじゃねえよ。

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