なぞなぞ

 憧れのあの娘は頭の良い人が好きらしい。


 よし、とっておきのなぞなぞだ。

(この時点で頭悪いとか思わないように)


「問題です。六歳と七歳の兄弟がいます。そのうち一人は大変素行が悪かったそうです。それは何歳の方でしょうか。」


 どうよ、俺のとっておきは。


 あの娘は答えが分からずポカンとしている。


「分からないかい、じゃあ正解発表だ。」


 俺が答えを言う前に、あの娘は口を開いた。


「七歳ね。」


 正解だ、しかし理由を聞くまでは分からない。


「理由は貴方と同じよ、ロクデナシ。」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る