Section46 光差す日常

 午後2時。


 窓から差す太陽のおかげで、僕は今少しの眩しさを感じていた。


 一種間続いた雨の後、久しぶりに見た太陽の顔は、別に僕たちと会いたがっていた様子ではない。


 ただ自分の持ち場をしっかりとこなしているだけだ、とでも言うかのように、たとえ一週間ぶりに姿を現したとしても、その決まった時間の通りに、自らの体を動かしていった。


 が、僕にとってはそれが晴れであろうと、雨であろうと、曇りであろうと、そんなことは別にどうでもよかった。


 天気によって、僕の物事が左右されるなんてことはなく、僕はどんな天気であれ、ただ自分の持ち場をしっかりとこなすべきだったのだ。


 そう、それは誰だって変わらない事情だ。


 そうやって世界は回ってるんじゃないかって、なんとなく思ってみたりした。


 時計は、午後2時を指している。


■古びた町の本屋さん

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