Section29 ただの口実
雲の下で何を想う?
まだら雲、とても綺麗で、その隙間に、何か小さな星を見た。
ずっと遠くの星だけど、なんだか意味は少しだけ近くにあるような気がしたりもして。とても綺麗で。
もし、その星をコウジも見ていたとしたら、私たちは何かちょっとだけ繋がっているように思えるかもしれない。
だからコウジに電話を掛けて「ねえ、今空見てよ!」と言ってみる。
「え?空?」
とコウジの低い声が耳に届き、私はただそれだけに満足してしまっていたみたい。
星なんて、ただの口実。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます