第9話 お金に好かれる

良く「カネはカネを呼ぶ」と言われるがそれは本当だ・・と思う。

金持ちは金の使い方を知っている。

金は「道具」であり、使い方で良くも悪くもなる。

「猫に小判」「宝の持ち腐れ」

使い方を知らないと思わぬトラブルを抱える事になる。


『金を人に貸すことは、敵を作ることと同じである」(ユダヤの格言)

たとえどんなに親しい間柄であったとしても・・

貸す時、返ってこなくても良いと覚悟できる金額にすべきである。

「50ペンスを貸して半分しか返してもらえないよりは、10ペンスくれてやった方がよい」(トーマス・フラー。英国の牧師。)

お金は人を変える!

人はお金を借りる時、頭を下げて借りる。

「すぐ返す。」

と言うのが常套句。

でも返済期間が来た時、笑顔で感謝の言葉を述べながら返す人は残念ながら少ない。

勿論大抵は無理してでも返すものだけれど・・なかにはそれすらできない人もいる。

この時貸し手が催促すると、たちまち借り手との間にトラブルが発生するのは世の常。

人と人との信頼関係は勿論だが、貸す時に「相手の人物と能力」を見極めたいものだ。


「借金することは、自由を売ることに等しい」(ベンジャミン・フランクリン。米国の政治家)

人に気軽にカネを借りるやつは信用できない。

カネを借りる・・それ相応の覚悟を持ってするべきだ!


『貧しいことは恥ではない。しかし決して名誉なことではない』(ユダヤの格言)

金を道具としてどう使うのか?

貯め込むより役立てることを考える。


「カネだけが人生ではないが、カネのない人生も、また人生とは言えない。十分なカネがなければ人生の可能性の半分は閉め出されてしまう」(サマセット・モーム。英国の小説家・劇作家)


「幸福とは富そのものによって得られるのではなく、富を使って初めて得られるものだ」(セルバンテス『ドン・キホーテ』より。スペインの作家。)


金の持っている力。

金は人生を切り開いて、満ち足りた生活を送る上でなくてはならない存在。

お金に好かれるには、お金の本質を知り「カネ」に真摯に向き合うことが大切・・なのかもしれない。


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