グレード4

■飛竜

・概要

全長三〇m、翼長二〇m。両腕が翼の真っ赤なドラゴンという姿。大きな翼と長い首と尾が特徴。

Dデイで世界中に出現したため、最も知られた竜の代名詞的存在。

飛翔速度は三五〇キロ以上。大戦期の戦闘機に比べると速度には劣るが火力、旋回性、耐久度に優れる。

広大な縄張りを持ち、数年かけて巡回している。そのルートは時に変更されることから、それと知らず巡回ルート上に村が作られ、悲劇に遭うことがある。

戦闘攻撃機(爆撃機)としての役割の他に、巣で卵を産み、数を増やす生産工場の役割を持つと考えられている。


・特殊能力

口から数十万度のプラズマブレスを発射。弾速は機銃弾などに比べると遅いが、人類側にこれを防ぐ兵器は存在しない。

「名前持ち」と呼ばれる特殊な個体には、より進化した能力があると言われている。


飛竜は成長するにつれ鱗の赤色が濃くなることから、その色合いで分類される。


ヴァーミリオン(銀朱) 未成体 グレード3 

 翼長15メートル、全長10メートル(レシプロ戦闘機サイズ)

 戦闘機なしでもなんとかできるレベル?


スカーレット(炎緋) 成長個体 グレード4

 翼長30メートル、全長20メートル(重爆サイズ)

 戦闘機でないと倒せないレベル。


クリムゾン(深紅) 進化個体 グレード5相当

 翼長40メートル 全長30メートル(B-29サイズ)

 現在のところ最強レベルの竜。「血のような濃い赤」の鱗を持つ。

 ブラックスロートがこれにあたる。


 成長するにつれ角やサーキット、クリスタルが増える。また鱗が甲殻状になったり、背びれが大きくなるなど、外観はより凶悪になってゆく。




■スカーフェイス&ストライプ

・概要

本来一体だった個体が分割し、二体になった特異な飛竜。

元は左半身だったのがスカーフェイス、右半身がストライプ。

全身に走る傷跡は、急激な成長に表皮が追いつかずできた裂傷によるもの。その特徴的な姿から、一体の飛竜と思われたため「時速900キロ以上で飛翔」「グレード6相当」といった誤解、誤認を生んだ。

眼球が一つだったり、産卵器官がないなど廉価版の飛竜ということもできる。

通常の飛竜より若干小さく、またスカーフェイスは右半身、ストライプは左半身が未発達であるなどバランスを欠いており、単体での脅威度はグレード3ないし4と推定される。


・特殊能力

元来一つの個体だったためか、極めて高いレベルで相互支援を行っていた。

この相互支援によりグレード4、場合によってグレード5に相当する。

竜同士は電波で交信していると考えられているが、この二体は二一世紀の兵器がデータリンクと同等、もしくはそれ以上のレベルでリンクしていると推定される。

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