竜の種類
グレード1
■ラプトル(猛禽竜)
・概要
頭頂高二m、全長三m。二本脚で直立し、集団で行動する小型の竜。
名前の由来は、二〇世紀末、世界中で大ヒットした映画から。
歩兵、偵察兵的な役割を持ち、現在、最も目撃される種である。
主に後ろ脚の鉤爪を武器として使う。
・特殊能力
高密度の低周波を叩きつける咆吼「スタン・スクリーム」を持つ。
これは生物に命中すると、体液が振動し行動不能にする。十数頭の群でこれを行えば、装甲車両内の燃料を振動、発火させることも可能。
走る速度は時速八〇キロ以上と言われているが、それは短距離のみで、巡航速度は四〇キロほど。整地された道なら、4WDでも引き離すことができる。
■ビッグフット(黒猿竜)
・概要
身長二m以上。黒い剛毛に覆われた猿を思わせる個体。ゴリラよりやや小型で細い。
森林や廃墟に潜伏し、奇襲をかける。竜の中では珍しく前足(腕)が後ろ足より長い。
ラプトルが歩兵とするなら、このビッグフットは特殊部隊的な存在。
銃器を使う器用さと知能を持ち、殺した兵士から奪った銃を武器にする。
骨格の関係で、射撃は腰だめの姿勢で行う。そのため、ゆっくり狙いをつける狙撃は得意だが、動目標には極端に命中率が低下する。
瞬発力は高いが持久力に欠け、縄張り(持ち場)を越えて追跡することはない。
・特殊能力
環境に合わせて体毛の色を変える光学迷彩能力を持つ。その仕組みは、体毛内の液晶状物質によるものと考えられている。全身が液晶モニターのようなものであり、解像度はあまり高くないものの、薄暗い場所、単調な景色の中では、ほぼ完璧な保護色として機能する。
尚、この光学迷彩は光源が複数ある場所では機能せず、体毛は本来の半透明な黒色になる。
また筋肉を凝集させて瞬間的にボディーアーマーを形成。
この状態では三〇口径のライフル弾、至近距離のショットガンも効果が無い。ラプトル系の弱点である首も骨片によってカバーしている。
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