世界をかける者たち
熾月雪莉
第1話 出会って、名前を、そして、人生を!?
僕は捕まっている。何故かは僕にはわからないが、近くの大人達に聞くと皆口々に観察対象だと言う。僕の名前は
今日は新人が来るらしい。僕と同い年の女の子らしい。僕の使っている部屋は二人用だが、一人で使っていたので暇だったのだ。少し変な胸騒ぎがするような気がする?...と来たようだ。
「おい、U10。新しいお仲間だ。ここの生活の仕方でも教えやれ。おい、名前言え」
そう言って出ていった。
この人は僕の監察官であり育てたひとである。名前はイナシキらしい。ピクリとも笑わないし他人は勿論だが、自分にも厳しい人だ。僕に対しては偉そうにしてるので、いけ好かない男だ。
よく見るとイナシキの後ろに女の子がいたようだ。ここの人は何人か見たことあるがあんな髪の人を見たことがなかった。長く真っ直ぐに伸びていて色は綺麗な水色だった。目の色も水色 肌の色は驚くほど白かった。
その子は僕見た瞬間驚いた。
「っ!!...私は
それだけ言った。
「僕はさっきの人も言っていたけど、U10よろしく。だけど、ここでは僕達の本名はどうでもいいんだ。だから、皆
僕はそう言っといた。が、
「貰ったけど、あなたには本名で呼んで欲しかったから...駄...目...だよね。ごめんなさい。」
と言ってきた。うーん本来なら呼んでは駄目だけれど...
「いいよ。但し二人きりのときだけでもいいなら、だけど。それでも
まあ一応条件をつけてならいいかなって、言ってみた。すると、その子は目を輝かせて言った
「ええ、大丈夫よ。そうね、私の
僕はその子...いやナギにここの生活の仕方を教えてあげた。
「へえ、よくわかったわ。ありがとう。ユウト」
とナギは言った。え?ユウトって誰?僕が固まっていると
「...駄目だったかしら?あなたの
ナギは慌てて説明してくれた。
「いや、まあ突然で驚いたけれど大丈夫だよ。そんな風に呼ばれたことないから、少し嬉しいかも。」
僕がそう言うとナギは悲しそうな顔をした。何でだろう?「どうしたの?」と僕が聞いてもナギは「何でもないわ。...それよりも」と言われてしまった。まあ、人には立ち入られたくない領域があると思う。
「貴方はずっといるのよね?一回も逃げ出したいなんて思ったことないの?」
そんなこと考えもしなかった。当たり前だと思っていたのだ。
この事きっかけに外の世界出ようと思った。僕は知らなかったこういう能力の使い方があるということを。僕には、他の知らないことがありそうだ。
福山凪沙と出会って、名前をくれて、そして、人生を変える!?
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