前のエピソード――ダリオ

【名前】

　ダニエル・コーディ・ホワイト

【性別】

　男

【年齢】

　１９才

【身長】

　１８４ｃｍ

【職業ならび身分】

　貴族　→　引きこもり　→　自ら脱出、１人の平民

【家族】

　父親　ヘンリー・ドグ・ホワイト（アリスの町の領主）

　母親　エヴァ・ジャクリーン・ホワイト

　弟　　サイモン・ラルフ・ホワイト

　※全員とも貴族であり、アリスの城に住んでいる

　母・エヴァゆずりの濡れた黒曜石のようなウェーブがかった黒髪が印象的な青年。その黒髪で顔の上半分を覆い隠し、透きとおるような白い頬と血の気の薄い唇を見せている。なかなかに上背があるも、もやしのようにひょろひょろし、吹けば飛ぶような体格。

　彼は何らかの理由より、アリスの城の次期領主という身分を捨てて、書物が豊富な図書館があるリネットの町の宿で引きこもっていた。なお、金だけはたっぷり持たされている模様。自分より身分の低いヴィンセントを「お兄さん」と呼び、大変に慕っている。

　非常に自己評価が低く、自虐的であり、オドオドビクビクとし、どもり癖がある。

　運動能力という点においては壊滅的かと思われる彼であるが、本より得た知識を持っている。また、ヘレンの攻撃から自分の身も顧みず通りすがりのおじさんを救ったり、暴れ狂うローズマリーをとっさに目に入ったロープで拘束しようとしたり（後ほど彼女に鼻血がでるほどしばかれたが）決して何もできないというわけではない。

　彼は勇気を持っている。「希望の光を運ぶ者たち」７人の中では、唯一の貴族階級出身であり、また唯一の童貞でもある。