第2話ホダ村の戦い
村のすぐ近くまで魔王軍の軍勢が押しかけてきていた。
初めての戦いに一瞬怯みそうになったが、彼は仲間たちに向かって叫んだ。
「行くぞ!」
後ろから、オォォォォ!……という声が上がった。
村から出てきた勢いをそのままに、彼は魔物の軍勢に突っ込んでいく。
すると賢者マーリーンがアキトに声を上げる。
「ここはワシに任せるのじゃ!」
賢者マーリーンは走りながら杖を掲げ呪文を唱える。
「大気に住まう風の精霊達よ。荒れ狂う風の刃となりて眼前の敵を薙ぎ払え……ウインドストーム!」
風の流れが一瞬止まる。
そして前方五十メートル程先にパチッっと光が輝いたかと思うと、天を貫く巨大な竜巻が発生した。
……ゴォォォォォォゥ……。
暴風が敵を切り裂き、巻き上げ、吹き飛ばしていく。
竜巻は十秒程で姿を消したが、目の前の敵の軍勢は跡形もなく消え去っていた。
賢者マーリーンが走りながらアキトに話しかける。
「魔王軍の大群が東のダイダロス平原にて決戦を挑もうとしておる。急いで向かうのじゃ!」
勇者一行は東のダイダロス平原に向けて全力疾走をした。
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