第5話

先輩に会った。話した。違う。違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。こんなの先輩じゃない。別人だ。だから–––その日から、学校ではいつも通り独りで過ごしつつ、twitterのアカウントを新しく作り、己の醜態を晒し始めた。

始めは、太腿だった。「裏垢」で何の価値も無い私の躰の写真を貼るだけで、フォロワーが私のツイートをお気に入りにするのは、先輩とのえっちに似て、承認欲求を満たしてくれる。だけど、まだ足りない。満足はしても、躰はその先を求める。そんな私が胸を曝け出すのも時間の問題だった。

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