いんたーねっとの分水嶺

りょならー

第1話

あの日から何が変わったのだろう。

当時の私は小学生。まだ精神的にも身体的にも幼い時。だけど、中学生になったら、高校生になったら、私はきっと今よりも大人になれている、友人も沢山出来る。そんなことを根拠も無く信じていた。

だけど。今は。何一つ変わることも無く、寧ろ退化したかもしれない。そう思う程の深い悲しみと遣る瀬無さがこみ上げてくる。

高校2年生の春、である。

何年前だったか–––いや、何年も経ってないか–––高校生になったばかりの私は、幼いときと何ら変わることのなく、いつも独りだった。–––先輩に出逢うまでは。

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