「どやぁ…っていう〝擬音語〟を守りたい」

兄:

「最近〝どや顔〟って言葉をあまり聞かなくなったなぁ」


私:

「ドヤ顔というと、いわゆる何かを勘違いした痛い系の某兄が浮かべる得意気な表情の事ですか?」


兄:

「うむ。某兄に関しては寡聞に存じ上げぬが、俺は〝どや顔〟という響きが単純に好きなのだ。あと、4コママンガやSD系にデフォルメされた女の子やら、某妹が使ってるあの小憎たらしい表情が殴りたい程度には好きなんだよ」


私:

「その某妹に関しては私のデータベースにありませんが、確かに響きはいいですよね。ドヤ顔。どやぁ……」


兄:

「殴るぞ。……まぁ良い。その子憎たらしい表情の際に、マンガだと〝ガーン〟や〝どーん!〟という感じで〝どやぁ……〟という擬音がつくだろう?」


私:

「なるほど、見た事ありますね。たぶん」


兄:

「俺はな、あれがすごく好きなんだよ。ドドドドド…! ざわ、ざわ…! に負けず劣らず好きなの! でも最近はブームが去ったせいで〝どやぁ〟の擬音が見られなくなりつつある! だから守らなくてはいけない、俺が! どやぁを守るっ!」


私:

「どやぁ。どやぁ。どやぁ」


兄:

「――貴様、この兄を愚弄するかっ!」」

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