第46話 ファンタジー200位以下

「弱者は正義を語らない」

 好みじゃないシリアスだ。面倒だと言う評価になる。好みじゃないといいつつ好き嫌いじゃない。面倒だが評価になる。面倒なシリアスと面倒じゃないシリアスがアル。その差は何で起こるか?分からない。だから好みじゃない。こういうのが嫌いって単純なものじゃないから。



 ちなみにタイトルに偽り有です。前回100以下さすがに150位以下飛ばしすぎたので拾っています。そもそもどれだけ拾うって決めてないのでこんな大雑把なタイトルになっています。それに日々変動するから良いかと。


 最近シリアスな物語を避けるオタク層って多分聞いた事があると思います。私はこの正体が何か?探っていて自分でも面白いと思ってるのに続きをどうしようか?って考えるアニメや漫画があります。これなんだ?って思っててそれを探ると気が乗らないんですよ。見たらまず100%に近く面白くて期待外れを嫌ってるわけじゃないんですよ。もっと突っ込むとそれは気が重くなる作品となります。そういうのが大体シリアスといわれる作品になります。


 ラベノ失敗でカテエラによってグロを避けるとかやりすぎてなろうに取られてしまった部分がすごく大きいんですよ。これは明確にラノベの編集の方針の失敗だと思います。確かに10代向けだと商売じゃない部分での作り手としてのマナーの部分があります。ただシリアスに繋がるからってのも都合が良かったんですよね。オーバーロードが一見シリアス系の作りなのに中身は全くシリアスじゃない。ハードな世界観だけどシリアスじゃないと私は読んでいます。どうでも良い奴やむかつくやつがガンガン死のうとどうでも良いんですよ。逆にスカッとするわけです。ついでに極めつけはアインズ様人間的な悲哀の様な感情がほとんど高まらない。えらい都合が良いですがこれでシリアスになるわけないんですよ。シリアスって結局受け手の精神状態がすべてなのでどういう作品作れば避けられるか?ってそういうのが単純じゃないです。私は気が重いをそのまま英語として当ててヘビー、気軽に見れるをライトと読んでいます。シリアスよりヘビーの方が妥当だと思っています。ヘビーさを乗り越えるような面白さが無い作品は基本カット。


「I_AM_GOD.:異世界で神様はじめました。」

設定が凄いな。とにかく練りこまれてる。ただ物語は作りやすいようになってる。何せ神話がベースになった転生だから。それでもこれ異世界転生ものとしては何やりたいかピンとこないな。面倒くさいと思いつつ設定のすごさをストーリーにそれを絡める練りこみがすごいから保留。これ考え込んで作った作品だな。中身は馬鹿そうに見えるからなんとも言えないけど。



 ざっと作品を上位中心に念入り見てて気がついた事がある。だから惰性だと分かってても楽しい。オフRPGとかでラスボス倒せなくて悔しくて無茶レベル上げて、後はED見るだけに近い状態。今私はそんな状態にある。ラスボス戦の途中で気がついたやべレベル上げすぎてつまらん…。でもそんな中でも新しい発見があった。


 私は2つの目的があってスコップしてます。1つは前から話してるようにカクヨムランキングが何か?を調べるためです。2つ目は2種類のファンタジーの違いを見るためです。ネット小説異世界転生と古典異世界ファンタジーです。後者はなれてますが、前者はアニメでしか体験してなかったので大筋はアニメの方が面白いだけど、細かい部分でなるほどここからアニメ向きな作品が選ばれたのかと。転生じゃないですが、魔法科ってなかなかアニメ化されなかったですよね。あれ編集アニメ化向かないと思ってたんじゃないかな…。原作と比較するとアニメ売り上げ失敗です。しかも自社買いの工作の噂が出てて信憑性がある。基本的にネット小説はアニメ向きじゃ無いですね。まあそこまでだとアニメ関係者レベルの発想です。オタクビジネスはオタクの好みに訴えることによって熱狂的ファンを信者化して売り上げをあげる方法です。メディアは2の次なんですよね。ただそれでも魔法科は駄目でしょうね…。俺TUEEお兄様が受けて助かったという所です。


 2つのどっちの発見か?前者です。ランキングについて分かった事がありました。全体的に異世界転生の方が上位にきてる感じがあります。今までは30位まででした、その下は確かに古典ファンタジーが結構あります。しかしその上位の古典ファンタジー層を過ぎるとまた結局異世界転生の方が数が多くなるそんな感じです。これ感覚です。古典ファンタジーの上位2作品を除くと、私の主観では、トップレベルの古典ファンタジーが上位にたまってて、下位の古典ファンタジーは同じぐらい優秀な作品はまばらになっていく感じです。存在率が薄くなります。ただその差がほとんど分からないぐらい。


 私の調査によるランキング外における異世界古典どっちも薄くなる(存在率じゃなくて私の評価の高い作品の率です)ものと総合して判断すると古典ファンタジーも下に行くほど薄くなってる可能性が高い。ここから導き出されるのは、不正による異世界転生の独占と言う疑惑より、異世界転生全体が古典ファンタジー全体より高く評価されてるという判断です。


 仮に上位10すべて不正であっても、他もすべてそうなのか?と言うとそれは無理があると思います。ほぼ間違いなく異世界転生を好む読者が古典ファンタジーを好む読者層より多いって確信しています。その推測を無視して上位の不正の話をしても片手落ちでしょうね。


 追加で、唯一ファンタジー上位2作品が飛びぬけた結果を残してますが、私は主観で特別すごい作品だと全く思いません。この2作品だけ不正があるかも?については特に否定しません。持論からひどい決め付けだなと言うのかもしれませんけど。ただ同様に不正だとも特に思いません。ほんの僅かだけど王道ファンタジーの中では奇妙なランキングの位置づけにある2作品だなとは思っています。


「殻鎖記紀」

 世界観が独特だけど、単純なケモナー作品じゃなくて、そこに人をいれて何かするってのが気になる展開。ただそこ以外はこれ人間の戦記物とあまり変わらんなって部分。ただ一つだけ面白いのは、動物によって特性が違うので戦い方が違う点。これはバトルもののセンスだと思う。大きな枠で戦記物を越える面白さが無い。人間がからむ先が気になるので地味とイマイチの間だが保留。


「テイルズ・アクト/センギィと風の御使い」

 テーマみたいなものがあって楽しめる。ただそこ以外はあまり面白くないな。イマイチと地味の間で切る。1話が長くてしっかり見れるのと完結してるみたいので濃密な1話だったと判断して。後これ欧州をモデルにした架空歴史物と変わらない。非現実的要素を省いた架空歴史物が問題だとは思わない。ただそれならそれでそうとう刺激的に創らないと苦しいな。


「ヘスペリデスの園で」

 意図的に架空の世界か歴史か?分からなくなっていてファンタジーにある。意図は分かるからジャンル的なものは何も言わないけど、それでもスタート付近の普通の歴史物としての流れは期待してたものと違ってちとがっかりと。読む気持を持続できなくて断念。歴史物は嫌いじゃなくて見る方。ただ基本実写や漫画でしか見ない。私は文字ではSFとファンタジー以外避けてる部分が強い。



 一つだけ想定外の事態があるけど、私はなろう以外の似たような集団が大きな母体となって潜在的に存在してると考えていました。しかし、どうも読者層がライトノベル的な作品を求めてる人はなろうの人そのままだと思います。これはちょっと不味いかもしれません。カクヨムの存在理由が薄い。私の発想としては、ラノベ全体の集団があってその中の一部がなろうに来てる。そうなると他の人がカクヨムに来てもおかしくはない。なろうなんて特殊すぎるだろ?それそうでもなくてラノベとアニメ化では今は確実に受けています。こんな狭い層向けがここまでヒットするのははっきり言っておかしいです。その答えは簡単なんですよ。根っこの部分で似たような作品の面白さがあると見てるからです。癖はものすごく強いですが、ある意味ラノベの子会社みたいな部分があります。大きなラノベ集団を想定して書いていたのですが、現状読者がなろう読者と同一じゃないか?と疑っています。これはちょっと想定外ですね。ただ大きな軌道修正はないですけどね。どのみち面白い作品は異世界転生に勝たないといけないんですから。ただそれに対して若干気になるって程度で、私の想定外の部分がマイナスになっています。


 基本軸はランキングを求めるような層で良いです、ただ微妙な好みのずれがほしかったんですよね。同一人物ばかりだとイマイチ不味い。こりゃ想定外だな。古典ファンタジーがここまで大勢力になってるからカクヨム全体では無茶苦茶ズレタ層なのは間違い無いです。今更古典ファンタジーでどうにかできるなんて思ってないんですよね。ただ良い意味で異世界転生を抑えてくれています。もう一つその他ファンタジーもあります。これ結構大きいです。そこにカクヨムの独特の部分があります。この3勢力が争う事で隙間があります。そこに新しい漫画物語の先端作品が生まれないか?と思っています。生まれるだけなら数が多いなろうが勝ちます。ただ、育てるって意味で3つ巴状態は適していますね。ただ3国志のように魏=なろう系が大きすぎるのも同じですけど。後根本的にカクヨムオンリーの異世界転生が独自進化を遂げてるのでそれはそれでイマイチですが興味深いです。


「☆経験値を引き継ぎました!」

 折角設定が面白そうなのに短い単位ストーリーの部分で引き込まれない。会話と言ってしまえば良いけど、そういう感じじゃなくて。実際箇所としては会話なんだけど。後これ異世界転生の部分隠してて、かつもしかしたらこの世界の出身かもしれない。ポイントそれがループしてるって事。ゼロ年代の流れのループ物。新鮮だけど、この春アニメでやるらしい。それを知ってしまうと劣化じゃないだろうなって不安が。とにかく会話に引き込まれなくてイマイチなので切る。


「転生って正味罰ゲームだよね?」

転生物何かがっつり作ってる。グリムガルともまた違う。転生しすぎて今のファンタジー世界に溶け込んでる。得体の知れないモンスターとして、これは数多くの転生作品と違う。悪く言えば古臭い。良く言えばそれなりに楽しめる。地味とそこそこ間。それをどっちかに決定しようとしても呼んでしまった。区切りが悪くてつい最後まで。良い点がとにかく最後まで見たそこ以外に思いつかない。一つだけあるやはりモンスターだと言うのが面白い。



 昨今の異世界転生と過去の異世界召喚は微妙に異なる。召喚と転生の違いじゃない。それは今でも召喚でも転生とそう変わらないから。実際のところゲーム世界の延長だと書いた。要するに今の異世界物はリアリズムを軸としたリアリティを感じる世界である必要が無い。ここにかなり大きなポイントがある。世界観の作り方が大きく異なってしまう。そしてそれよりもっと大きいのは、主人公にとってのゲームに過ぎないという点。向こうで生きてる異世界人の扱いがちょっとなんとも言えないものがある。それより大事なのは主人公が如何に楽しむか?のゲームとしての楽しみとしてしっかりと作らないといけない。なんとなく違いが見えてるけどこれを言葉にするのがかなり難しい。ゲームとしての楽しみをしっかり描写しすぎて、異世界の異世界人を含めた描写がかなり疎かになってる。今はすごいパターンの異世界転生召喚が生まれてて、特にここは異色の作品が他に争うべき過去作品が無いから上に気安い。この先どうなるか?私は妖しいと見ている。だってつまらないから。ただ新しいものは多分できる。変な進化を遂げてる。収斂進化。そういう事だと思う。あまりにバリエーションを産んだため本来の軸が薄くなって他の作品群と逆に似てしまっている。私が感じたこれは不味いと思ったのここになる。


「アンダークラウド」

 まだ始まってないが止めよう。この先面白いのかもしれないがそこまでたどり着けない。あらすじはなんとなくその他のファンタジーだと思ってる。古典的な世界中で作られたファンタジー例えば中東にもアラビアンナイトがある。そういったものじゃない。独特のファンタジー。いくらでもそれらは溢れてるので私はその他のファタンジーと読んでいる。独特の世界観が最初に示されるがそれだけを餌には読めなかった。イマイチと地味の間で、まだ変化するかもしれない。そんな形で閉めておこうと思う。



 我ながら、1、古典的中世欧州異世界ファンタジー(剣と魔法)。2、異世界転生ファンタジー(ゲームっぽい)。3、その他のファンタジー。この3つの分類は上手いと思う。和風、中華、中東は古典的ファンタジーの亜種として含めている。中東はジン、和中は妖怪。こういった超常的存在の特徴が細かい部分は違っても共通してると思う。それらが中世のモンスターや亜人と良く似てるので亜種として良いかと。上手く書いたすぐにその他ファンタジーが表れた。ここはリアリズムの扱い方でもっと豊かに広がっていくと思う。1は基本リアリズム重視で、2はリアリズムが緩和された漫画物語。だから3はそのどっちも存在する形で自由度が高い。何か新しいものがとなると3に期待してしまうが、結局2は1から進化したもので3のもやもやとしたものから生まれてくるのは考えにくい。本当にびっくりするほど自由度の高いその他ファンタジーはここは多い。今後どうなっていくか?分からないけど、その他ファンタジーはカクヨムの価値なのではないかと。ただちらほら切ってしまう作品が多いのは何がしたいか?が分かりにくいのも多いのは確か。

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