第32話 SF1ファンタジー4

SF

「横浜駅SF」

 21話。頑張って作ってるけど、これ人間ドラマ的なものから生じる感情が弱い。それが悪いと言うわけじゃない。数多くのSFで名作とされ一般にも広まったものってそういうものが多い。タイムマシンがこれだけ数多くの作品を残したのはドラマが作りやすいから。私はそういったシンパシーだけを重視した作品評価が好きじゃない。それが強すぎるから一般小説は漫画の様な広がりを見せられない。ただあまりにねーなとびっくりする所があるから。しかしヒロトの多くの人が生活する横浜駅を弊害が多いからって壊してしまって良いのか?って悩みは面白い。やがて無理が生じて崩壊するから遅いか早いかだと諭されて仕方なく実行するけど後悔で一杯。ここは丁寧に作ってると思う。後はどうやって全体を閉じるのか?が楽しみ。いやな言い方をしてしまうと、ディストピアもののアリキタリなパターンの踏襲って点がある。斬新な世界観の割りに凡庸な古典SFだなと。何かもすべて新しいのは難しいのと、お兄様やSAOみたいなギリシャ神話ぐらい古臭い古典的ヒロイックファンタジーよりはマシじゃないかと…。小学生で物語作りがとまってるなーと二人には突っ込んでしまう。ただし、そこそこそれもあの世界観だと楽しめるのが困ったものだけど…。側は新しく中身は王道では創作の王道。



 あんまり読んでる人の気持ちって私考えません。ただ1話1話の感想って実は書きにくいです。だからあんまり面白くないんですよね。あんまり1話1話に強い意味も無いですからね。ブロック単位で分かれてる話もあれば繋がってる話も合ってまとめるならそっちだと思います。疲れるしある程度の時間がかかるのでどっぷり続けて読めないです。後他の作品に比べて出来る限りじっくり読んでいます。イマイチな形で見せてすみませんねって気持ちある事はあるんですよね。というか自分の中でこれは自慢の内容だというものじゃないんですよ。最初は意味があったんですよ。ドキドキしながらこれから評価はどうなる?って見てましたから。物語の行方じゃなくて、自分の中の評価が定まらないこの時期がすごく私は楽しいんですよ。これだけは作者に失礼だと分かってるのですが、こいつ=作品、ここまでだなと壁が見えるんですよね。そこからの楽しみは私にとってそんなに強い楽しみじゃないんですよ。私は作品の品定めをするのが一番楽しいんですよ。私がストーリーをあまり重視しないのは、芸術作品とか絵画なら見ればそこで終るでしょ。作品のストーリって終ってみて1つの作品でしょ。でも私最初の方であらかた一つの作品としての価値が見えるんですよね。ストーリーってのはそれに対する付加価値や逆に評価を下げるものでしかないです。たまにすごい尻上がりだなと思う作品ありますけどね。



ファンタジー

「穏やかな終末に、一杯の葡萄酒を。」

 これはもう決定したと思う。こういう作りなんだなと分かった。ただ私の中にあるバランス感覚がブレーキ押すけど偏った個人的な部分がこれは評価しなくてはいけないと盛り上がってくる。いずれもっと物語を積み重ねて失望が無いなら評価したい。初めて行く町の皆が主人公の仕事を応援してくれる。これは英雄物語になってる。だけど彼は戦士じゃない。これがこの作品独特の感動を生んでいる。彼を讃えるというのが作品の世界観に深く溶け込んでいてそれがすごい。そりゃお兄様と変わらないのじゃないか?やり方に品が無い。例えば強者を計る時に強者ポイントと言うゲームみたいな数字勝負になったらしらけるしょ。きちんとした技術駆け引き力などなど。ただ英雄だけじゃない。ポイントは旅から旅への旅行の中で彼はたどり着く町の必ず良い刺激になる。この娯楽の少ない時代のサーカスや旅芸人の一座のようなのどかさがたまらく良い。


「戦乱怒涛のエトルシア」

 保留の作品だからまだ何かドキドキがある。3話。大体読めていたけど、謀略で殺されたな?ってのがやっぱり当たった。ただ自分の予想が当たるというのは逆に言えば説得力があるとされてしまう部分がある。驚きが無くて面白みは薄いが無理な展開にし無いってのも一つの面白さではある。これがリアリズムって奴は扱いが難しいって話し。当たり前の事は説得力があるが驚きが無い、刺激が無い。後王子同士が争うってのが、あまりにコードギアスだな。微妙に不思議能力があるファンタジー。そこに異能の力を持った王子の登場。コードギアスをファンタジーの中に組み込んだような話し。またもや評価変わらず保留だ。


「ブルーメンブラット」

 結構読んだ。予め予想してたけど、SF的な部分が混じってる。異世界召喚の逆。これあんまり無い。中々扱いにくいので。有名どころははたまお、ただコメディだからが大きい。ここまで予想してなかったけどシンプルな異世界ファンタジーではないと思ってた。退化した未来物かな?とも思ってた。異世界ゲートものか。まるでスターゲートやGATEだな。いざその場面になると結構なんとも言えない気持ちになる。しかし、こういった作品の真価は現代日本に来て面白さが出せるか?にある。今駄目な理由は異世界転生の根幹部分とズレテルから。そういう楽しみを強くは持たない私はそれほどこだわりは無い。はたまおはコメディとシリアスが混じってて、それで先に進むと問題があったので不味いと思ってた。全体シリアスで統一するならまだいけると思う。当然まだ保留。ここからが本番。


「ほがみこイロハ。」

 雰囲気すごいな。こりゃもののけ姫だ。ジブリをずっと私は追いかけてる気がする。ただ問題点もあった走って逃げてて、その時の会話が焦ってるからやり取りがいらだってしまう部分がある。これはアニメなら絵があるからそうならない。その時の女の子の返しがいろいろ秘密があってすっきり答えないので強く言ってしまってぎこちなくなる。これ後で分かるがそれだけ大変なことだからきつく聞いてる。後から分かるがその時は中々よみづらかった。次にその流れの中でこれ雰囲気のためだが、漢字が難しいのと独特の世界観に基づいた造語がよみづらさに拍車をかける。普通なら間違いなく切ってる。しかし、それを推しても見てしまう魅力がある。ただまだそこそこ星は出せない。何せ何がなんだかすとんとこないうちにとにかく場面が激しいアクションで動いていく。まじで宮崎監督の作り方そのもの。

 次も見た。いやいや引き込まれるな。今回は神様の前で隠すことが出来ないための正直な話方だからすっと見やすかった。もう神様の威厳が蟲師思い出した。あれも絵の感じがナウシカと良く似てるんだよな。後どろどろぐちゃぐちゃがもろ宮崎イズム。手塚もこういうの好きだった。

 全部読んでしまった。主人公のキャラが悪い奴じゃないけど感情的になって自省する発言が多い。ただ事態が何か深刻だからってのがかなり大きいけど。ヒロインと読んで良いけど彼女がまた黙ってるからってのも大きい。ただ小さなことだけど。グイグイ読ませる力は強くて、それが単純に文章の力じゃない。ただどうにも引っかかる。星つけてそのあと考えるかな。なんだろうな何かが引っかかる。展開のスピーディーさで考えすぎににドミノ倒しみたいに見てしまう。考えて展開を楽しむタイプじゃなくてとにかく話がどんどん動くから見てしまう。こういう場合筋を整理した時つまらん。しかし義理の妹ともいえる女の子と出会ってその子を守る。その子から育ての親である自分の父の死を聞くと。キャラクターの関係性でひきつけられる。後は彼女の出自の事と絡んだ様々な悪意が絡んだ敵の話し。しっかりポイントが作られてるけど、これってこの作品の軸となる部分が弱い。和風ファンタジーも珍しいが典型例でもある神や妖怪。後妖怪が見えるのとそれが血によるものという部分でその血が知ってる人は知ってる一族の血。基本は夏目友人帳だけど、あれは血がおばあさんだけど、特にその手ので有名な血じゃない。世界観としてはくすぐるポイントを作ってるが典型例だという意味を出ない。それが駄目なのか?駄目じゃない。基本王道わずかなオリジナリティ。これは完全に満たしている。ただここまで刺激があると感じる部分があれば何か飛び越えるものもほしかったと今度は贅沢な欲が出る。ただそれだけじゃない。何か決定的なものが欠けていると感じてしまう。星はもう1つ出した。でもそれに対して現時点で後悔が無いが、欠けている何か?を後できがついたらどう思うか?そこに違和感がある。言いがかりなのは分かってる。でも私はそれだけ星を出さないんだ。

 どこかで私はこのサイトのハードルを失望から下げ始めているから。その犠牲になってるんじゃないか?と逆に思っています。いい加減になってきてないか?と考えてしまうから。

 突き抜ける何か?を私は求めていて、それに星を与えている。その例外が今はきえてしまった作品だけど。それは何度もトップ5にはふさわしくない作品って書いてる。結果論的に面白いとしか言えないから。ただ私は基本継続して読む事を一番にしてる。それが大きい。多分こうだ。面白いと感じてそれをちょっと上回ってほしい。その余裕が少々の数話の出来の悪さを補うから。ギリギリで評価すると度々問題が出る。なら終るまで待てよと。それはあまりに完結してない作品に対して気の毒じゃないか?と私は思うから。それだけはやらない。完結してない作品が星を貰うのに不利になりすぎる。今後もっと良いなら後から星を追加すれば良いし。

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