第16話 ファンタジー作品

「誰にでもできる影から助ける魔王討伐」

 1-7話。また続き読みたくなってきた。やっぱこれゲームみたい。他の作品と違うのは作者文章が上手いと思う。文に品がある。なのに堅苦しくない。問題はキャラ同士のやり取りがつまらんな…。辛うじて設定に関わる部分なら楽しめるけど、何か受け答えと言うか様々な部分がな。後致命的なのは苦労人主人公になれてくると刺激が薄れてきて嫌な面ばかり見えてくる。見下してて馬鹿にしててそれをずっとやってるから。それを理由になんとかしようって努力は凄く見える。でも会話が酷いのはその不快感がでまくるから。使えない仲間に感情的にそのままぶつけると最初はきちんと根拠があるからすっきり感がある。でも段々その刺激に慣れてしまうともうちょっともの言いがあるだろ?って不快感に繋がってしまう。そういう作品だから仕方ないだろ?ってなるとだからそういう作品って距離置かれるんだよな…。終始仲間にありありと分かる不満をぶつけてる主人公を日本人の多くはさらっと見れるのか?私個人はこれ作品の構造上の欠点でどうにもならんなと見ててこれから先どうしようかな?って困ってる面がある。しかも最悪なのはこの主人公不快だなとはっきり感じるための仲間への私の同情の様なものが0の点。何故か?基本キャラに魅力が無いから同情の動機が無い。皮肉だが私が不快だとすぐ切らないのは基本キャラに魅力が無いから…。私が散々に言うのは、それでも切る作品と切らない作品の差があると言うのは良い所の方が重要だから。私はずっと不満な作品を見る事はまず無い。


「破賢の魔術師と賢者の花嫁」

 これトップ5にきたらあかん作品だと思う。作者には可愛そうだが個性みたいなものを感じない。なんとなく流されてかなり先まで読んでしまったけど、段々これ面白いんじゃないか?と思えてきた。こういう作品こそ無料でやるのにふさわしい。このすばは明確に笑いがあった。これ笑いに頼りすぎずにライトさを全面に出して笑いじゃない部分で楽しめてる。笑えるじゃなくて楽しい。ただ多くの作品がこれを目指すけどどうしても普通レベルの作り手は笑えるでしかこれを創る事が出来ない。

 こういうファン嫌だろうなと思うけど、期待して無いから楽しめるってのアル。このすばも周りが騒ぐから見てみたらがっかりって人が多い。結果論として良く分からないけど面白いんだよなって言うしかない。こういう作品って目立つ場所にもっていかれると期待先行になって批判される。またファンが擁護したりするっとうっとしいし。


「勇者のパーティで、僕だけ二軍!?」

 思ったより正統派。純正ファンタジーってのは異世界転生より話しの筋がしっかりしている。何やるんだろ?って転生ものは良く分からんのだ。しらん間になにかしらの流れが出来てる。そもそも正統派は特徴的な部分や軸がしっかりしてないと見る気にならない。ただそこにあまり惹かれなかったのでもうやめた。


「月面のジーニアス」

 所謂SFだよなこれ…。私は読者重視なので古典的概念でSFとされるものはSFで良いと思う。本当は漫画物語SFは小説のジャンルとしては分けてほしい。ただだからってファンタジーと入れるにはカドカワの体制が整ってない。本当にSF風ファンタジーのジャンル作成が必要だと思う。またはライトSF=漫画物語SFだな。すべてライトはライトノベルってタグつければ解決する問題だけど。面白さ自体は特にアリガチで古典的な宇宙SF。一つだけ気になったのは刺激の創るタイミングはかなり上手い。でも刺激の中身が何か古臭い。これ難しいポイントだと思う。技量は高いけど実際楽しませるのとは別って話し。コメディなら退屈させないように創るなら笑い突っ込めばよい。でも肝心の笑いが笑えないんじゃ冗長なストーリーでしか無い。これ個人差も大きいから難しい問題。とりあえずに続きはもう良い。


「医療魔術師と呼ばないで!もう…限界です」

2話で断念。この先面白くなるかもしれない。でもこういうEPの見せ方ならそれを初期見せてほしかった。ファンタジーで医療物やるってのがあんま面白くないに尽きる。ただし一点だけファンタジーだからコメディとして見れる利点だけある。


「百均で異世界スローライフ」

4話まで見た。意図的に制約のアルGATE。商売として独占できるそこ以外GATEと変わらん。ゲーム異世界物として練りこみの足りない典型だと思う。ただそこそこ面白い。根本的にある所から無いところに持ち込むの面白くてその価値が高いのがなお良い。逆パターンでテルマエロマエもこんな感じ。


「月墜つ街の神と人」

2話でやめ。これ面白い人は面白いと思う。世界観が独特。SFとファンタジーが混ざったようなという感じ。宮崎駿的かも。ただジブリの様な明確なメカじゃない。その点似た世界観のFFとも違う。金属の存在ははっきり分かるけど、機械的な建造物の材質が良く分からない。ただあるといえばこういうの良くある。最初すぐにもうちょっと意味不明な世界観なら村上はるきを思い出した。文字によって絵的に尖がった世界を作ってる。これは論理性の混じった横浜の描写とは違う。この手法シャナが似てる。詩的。だからこそ読んでてめんどくさい。好きな人は読んでくれ。悪い作品じゃない。嫌いなわけでもない面倒。私が切る時の理由の3大要素。明らかに出来が悪くてつまらない。個人的に嫌い。そしてとにかく物語が面倒な割にメリットが薄いと感じる事。この3つで大半切れる。


「魚影」

まさに読む小説。ただその根本は視覚的なイメージにある。当然といえる小道具として絵とカメラが出てくるから。この言葉を同列に使って良いか悩むけど面白い。これは私が頭のスイッチを切り替えて見てるので他の作品とは全く繋がらないと思う。価値基準が違う。




よし20まで読み終えた。今回は苦痛が無かった。しかも最後全く次元が違う手ごたえのある作品が読めた。これ不正が極限まで抑えられてもあんまり変わらないと思うな…。もっと文字によって複数で感想評価して、複アカ相互疑惑と照らしあわせて、問題のあると思う上位作品だけ疑惑の対象にすればいいんじゃないか?余程緻密にやらないとこんなの無理。どれもこれも今一つなのにこりゃ酷いって作品が無いから。同じようなレベルがずっと横並び。ランキングが縦表示だからおかしいだけで、これ実際は横並び。上下どちらとも縦に動くような力を作品から感じない。

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