第3話 絵の描き方、文の書き方
いよいよ絵の描き方や文の書き方に関するノウハウについて、お話する機会になりました。と言っても筆者山内は文章書き、しかもマニュアル本ばかり書いていますので、作劇に関するノウハウは持ち合わせておりません。
そこでコミケット参加者から同人誌作成をする上での聞きかじったことを書きつづることとします。あくまで参考情報としてお読みください。
○結論:好きなものを模写して自力をつけよう
どの絵描きさんも文章書きさんも、練習なくしては本番無し。ということを言われます。はじめからうまいものを無から作ることはできないと言うわけですね。
そこで筆者山内は模写から入るのをおすすめします。既存のすでに販売されている商業作品などを模写する事で、プロのテクニックを盗みましょう。教えを受けて学ぶ速度にはかないませんが、どんなプロでも盗む対象にできる利点があります。好きな作家の作品をえらんで、どんどん模写して技術を盗みましょう。(そのまま作品にしてはいけませんよ。それは盗作です)
○練習に本編を作る三倍の時間をかけろ
技術がない人にはない人なりのやり方があります。うまい方法として、本編を作る三倍の分量を練習で作ることで、本番をうまくやるという方法です。
この方法の利点として、本編を作る上での練習は未発表でいいわけですから、本編にいくらでも盗用してかまわないネタ元ができるという点があります。
たくさん練習をかいて、出来のいい部分だけを抽出してコピーしましょう。最後に出来のいいところ同士の間をつなぐ部分を作って、制作終わりです。ね、簡単でしょう?
○細部を凝れ:絵なら手を、文なら文法をきれいに
神は細部に宿るという言葉があります。細部が緻密なほど、その作品の全体評価は高まるという、単純な教えです。これを同人誌に適用するなら、どこが細部に当たるでしょうか。
筆者山内は文章書きなので、絵も描ける人に相談を持ちかけたところ、「手をうまくかけ」とのヒントをいただいてきました。手とは人体の中でも難しい、しかも人の動作する様子をかく際にかかせない部位になります。逆に言えば、手さえうまくかけていれば、それは動作の描写がかけていることに他ならないわけですね。
文章であれば、動作をかくときにかかせないものは文法です。動作を描くときであれば、読んですっと意味が通る内容でなければならず、それには文法のきれいさがかかせません。
複雑な動作なら平易に、平易な動作なら装飾にこり、どちらの場合でも文法自体はシンプルに書くようにすれば、間違いはないでしょう。
エロ(マンガ、小説)からパワーを手に入れろ
好きな作家の作品をお手本として模写して技術を盗みましょう。と言う話を前項で書きました。でも、えがきたいものに関して好きな作家が書いてない。そんな場合もあるかと思います。そんなときの対応方法をお話させてください。
要するに好きな作家がいない場合のことを考えてみましょう。筆者山内はその場合、エロマンガやエロ小説を参考にすることが多いです。エロ題材では読者を没頭させなければなりません。そのためには、すっと頭に入るような描写や表現を工夫していなければなりません。
もちろん絵に関しては、手をはじめとした様々な人体の部位をすてきに見せなくてはなりませんし、細部にもこだわった描写が求められます。
こうしたこだわりを、エロ媒体からは比較的簡単に得られます。ゾッキ本とバカにせず、勉強と思って手を出すのもいいでしょう。
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