天に送る風<花乙女の階段>

れなれな(水木レナ)

プロローグ

 平凡すぎる事以上に、なにもないアレキサンドラの優しい一日が崩された!


 だって、大人になるために『華』になれって、みんなが言う。


「べつに嫌じゃないけど、忙しくなっちゃったなあ」





 嘆くアレキサンドラの冒険はこれから始まる……。







 命の大切さと、夢と希望の溢れる世界。


 命をかけても守るものがあること。


 戦いを賭しても貫くべき夢があること。


 それらは決して矛盾しない。







 大人になるために捨てなくちゃいけないものがあるんだとしたら。


 きっとボクは前へ進むことをためらわないと思う。


 勇気、力……。


 そんなもので世の中変わったりしないよ。


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