第29話 ダウン

いまだに熱発中の自分です。なかなか38.5度の壁は破れません。ぶっちゃけ普通に休めるのでは?これは自分との戦いだ撤退の二文字はない(キリッ

しかしその日はいつもより熱く感じました。体もいつも以上にダルいので冷却シートを貼って午前の座学を受けました。その日の午前の課業は座学の後に射撃と運動がありました。間の抜けた名前ですがようは戦闘訓練のことです。やることは匍匐と早駆けです。死にかけながらもなんとか終わりました。後は控え銃で駆け足しながら隊舎へ帰るだけです。


「ハイポート用意!」まさかのハイポートです。流石にこれはキツい。銃を支えきれずライナーにガツンガツン当たります。あ、無理だわこれ

班長曰く顔色ヤバいらしく歩いて帰ってよしと言われました。隊舎へ帰り居室に入るとバタンです。しばらくして体温を測ると体を動かしたとはいえ39.9度ありました。

おしい、もう少しで40度だったのに!そんなアホなこと考えながら横になりました。


翌日、熱は37.5度 下がったとはいえまだあります。今日も就寝だな そう思っていたら事務室前まで呼び出されました。

「今日の銃剣道の試合出るのか?」今日は銃剣道最後の課業で試合が行われるのです。イエスかノーか選べるのですが福井班長の目は明らかにイエスを選べと言ってるように見えました。

「や、やります」まあ教育隊最後の銃剣道だしな しばらくやらないしな やらないしな!

そんなわけで試合に出ました。もとからヘッポコなのに病み上がりということもあってあっさり負けました。ちなみに夕方には気付いたら熱が完全に下がってました。さようなら縛りプレイ

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