第31話「星織ユメミライ」

キャッチコピー「俺もこんな青春を送りたかった」




個人的にはこれぞ究極の日常学園物語だといえる作品だ。

BGM、演出、シナリオ、Hシーンも含め、何もかもが素晴らしく欠点という欠点がない極めて稀なゲームだといえる。面白いという情報を前々から得ていたが、プレイしてみると印象がガラリと変わった。もう本当に最高です。さて、どう凄いのか説明しよう。




このゲームでは主人公が親の仕事の都合で子供の頃に離れてしまった故郷に再び戻ってくるという話。親は地方なので主人公は一人暮らしを始めることに。建築士に憧れているという珍しい設定でとても好印象のある青年だ。




ゲームを開始してからすぐわかると思うが、今作ではスマホ画面がある。画面右側にスマホが出てきて、キャラとのLINEメッセージがあったり、好きな場面を撮れるスクリーンショット機能があったりと面白い工夫がされている。




かつて住んでいた街で新しく学校に通うことになり、そこで個性豊かな少女たちと出会うことに。中には幼馴染もいるので過去の話に花が咲くことも。キャラ絵は勿論だが、背景の描き方が非常に上手であり、繊細なのが素敵なBGMとマッチする。加えて素敵な演出…やっている内に癒されたり、ああこのゲームいいなぁとほっこりすることだろう。どのルートも純愛路線なので初心者の人や純愛大好きな人にはぜひオススメしたい。




また、このゲームは普通のエロゲとはちょっと違い、シナリオが一人一人とても長いのが最大の特徴。何せ全キャラのシナリオに学生時代編から結婚した後の話もあるのだから…。普通は結婚後のストーリーは一部のキャラだけだったり、そもそも結婚までいかず、補足的なシナリオはファンディスクで埋める場合が多い。にも関わらず、全キャラにそういう要素があるのはとても珍しい。あるレビューでは全員クリアするのに一年以上かかったという人も。




一人一人のシナリオが手抜きなく、斜め上もなく、きちんと細部まで緻密に作られているのは非常に好印象。専門的な内容も詳しく説明されており、それがシナリオをよりリアルにしている。これはライターさんがきちんと調べ、それをまとめ、文章にしているということだが、その説明の丁寧さには正直、かなり驚いた。わかりやすく伝えようという意図がひしひしと感じられるのは素晴らしい…。




俺はこのゲームを買ったとき、どうしても友人にプレイさせたかったが、友人のPCでは何故かインストールできなかった。奴が煙草吸っているせいでPCがちょっとおかしくなったのかもしれない。おまけに掃除もしていないし…。悩んだ小夜子は所有しているサブパソコンにソフトをインストールして、それをプレゼントした。元々ジャンクPC屋で1万前後で買った安物だが、操作性は安定していてセカンドマシンとしては有能だ。友人は大ハマリで2週全クリアしたという。いや、でも気持ちはわかるぞ。




中には登場したキャラ仕様のPCまで売っているらしい。個人的にはそらちゃんが大好きで、彼女の星の知識の多さとプラネタリウムの作業は驚嘆した。これはもう自信を持ってオススメする作品なのでまだ未プレイの人はぜひ遊んでみて欲しい。




ちなみに欠点はBGMが良すぎてHシーンなのになかなか賢者モードになれないことである。そっち方面にどうしても集中できないくらい、BGMが良すぎるんだが。体験版も配布されているので、未プレイの人はぜひそちらから遊んでみて欲しい。純愛が好きなら絶対この作品をやるべきだ!と強くオススメします。










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