第20話 おじいちゃん

 


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2016年3月



おじいちゃん(父方の祖父)は、

競馬と麻雀好きなギャンブラー。


どれくらい好きかというと、大学受験を控えた息子に「人数足りないからお前入れ」と言って朝まで麻雀に付き合わせるほど。



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おじいちゃん(父方の祖父)は、

「くだらねぇ」が口癖のちゃきちゃきの江戸っ子。


食事中茄子やピーマンをちゃんと好き嫌いなく食べる息子に「お前そんなくだらねぇもん食うのか」とか言ってくる。

じいちゃん、そりゃ自分が野菜嫌いなだけでしょうが。



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おじいちゃん(父方の祖父)は、

ちくっとばかしひねくれ者。


父ちゃんが応募した作曲コンクールに孫が歌手として出場して受賞しても「フン、つまらん。一位じゃないのか」「わざわざ来たのに」とか言っちゃう。

でも孫の前ではそんなに悪態つかない、いい歳して子供との接し方に戸惑っちゃうどこか憎めないじさま。



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久しぶりに会ったら髭を蓄えて、瞼を二重にプチ整形(眼瞼下垂の手術でした)してきたおじいちゃん。


ちょっと恥ずかしそうにしながらも、髭を皆に褒められてうれしそうにしていた。

当たり前だけど、80歳でも新しい試み(髪型だったり服装だったり)をするときは恥ずかしくなったり、格好良いと褒められて嬉しくなったりするんだと思って、可笑しくなった。


あの髭、一回くらい触っておけば良かったな。


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