まじかるがぁると世界の果て ~WORLD END~

@yui_haru

プロローグ

――まじかる第3学園中・高等部合同、マジカル大戦対戦。


 まじかる学園において、最大の行事だ。


 その決勝の舞台に、一人の少女が圧倒的な強さで勝ち上がってきた。


「ギャァウゥ…」


 苦痛な悲鳴を上げ、対戦相手が生成したまじかるモンスターが消滅していく。


「まさか…私のドグスターが敗れるなんて…」


 対戦相手は、既に顔面蒼白になっている。


 ちなみにドグスターとは、まじかるがぁるの生成した犬型モンスターである。


「二年生にして準決勝進出、優勝経験のある私をまじかるスティック無しで負かすなんて…貴女、一体何者?」


 対戦相手の少女の対角にいる、小柄な少女。フード付きのワンピースを身に纏い、身長に見合わない長い脚を真っ直ぐに伸ばして立っているその少女こそが、優勝経験のある四歳年上の先輩をあっさり負かした少女、その人だった。


 少女は、短いワンピースのフードをはためかせ、相手の目をまっすぐ見据えて答えた。


「私?」


まつげの長いその大きな瞳は、自身ありげに輝いていた。


「私はまじかる第3学園中等部二年、セーナ・チギライノ……」



一般人フツーのまじかるがぁるですが?」




まじかるがぁると世界の果てわぁるどえんど~WORLDEND~



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