第45話 無限大より大きな数字は何か

 ぼくは数学者じゃないのに天才数学者といわれたことがあり、それはぼくが「数字異次元」の概念の発明家だからだ。

 無限大より大きな数字は何かと聞かれたことがある。ぼくは数学の専門家ではないので、得意の空想科学で考えた末に、無限大より大きな数字はこの数学宇宙の中にはないと思い、苦心の末、「数字異次元」という概念を考え出した。

 数字異次元は、無限大より大きく、同時にマイナス無限大より小さい。さらに、すべての数字と数字の間に数字異次元は存在する。0の次にある数字は、数字異次元であり、極少数より小さい。

 だが、数字異次元の数学での探求は、ぼくより数学に何十倍も詳しい数学者の人たちに任せるとしたい。

 数学者と話をする機会があったが、その人によると、「いちばん大事な数字は『調整』である。「無限」も「極小」もあらゆる「数字」も、無限より大きな「数字異次元」も、「調整」のための「数学記号」である。」らしい。もはら、数字ではなく、日本語である。

 だが、このことは、数学者は数字だけで数学を記述することができず、すべての数学をプログラムにのせるには、日本語の数学概念をプログラムすることができないことを示す。このことは、技術的特異点(シンギュラリティ)にたどりつけない根拠でもある。

 最後に、数学者の人が「数学で神学を示すことも数学者はやっている。きみは空想科学者だというのなら、数学神学の方がいいだろう」といわれて、数学神学を教えられた。それは、「数学者からすれば、数学は、創造主がこの宇宙を幸せにするための調整であり、創造主はこの宇宙を幸せにするために、この宇宙という数学の問題を解いているのである」というものだった。

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