へげぞぞ超短編小説集第三期
木島別弥(旧:へげぞぞ)
第1話 野球賭博と甲子園とプロ野球
野球賭博と甲子園とプロ野球
日本の小学生のなりたい職業一位はプロ野球選手。子供の頃から野球を必死に練習して、なんとかレギュラーをとって活躍した。だが、高校入学の時に迷う。甲子園の名門校に行けなければ、まず、プロ野球選手にスカウトされることはないのだ。
名門高校には各中学校のいちばん凄い選手がどんどん集まって来る。とても、その中でレギュラーをとるのは難しい。
そして、苦労に苦労を重ねて挑んだ甲子園。なんとか、県大会を優勝し、甲子園に出場したのだが、そこで異変が起こった。監督が野球賭博に手をそめているといううわさが立ったのだ。大金を受け取る代わりにわざと負けるつもりだという。
「絶対勝つぞ」
と気合いを入れるぼくたちのことばもむなしく、チームでいちばん優秀な選手たちは野球賭博に買収されているらしかった。わざと負けることを条件に大金をもらったのだ。
そして、孤軍奮闘したぼくのがんばりもむなしく、甲子園では負けてしまった。
せっかく名門校に入ったのに。
そして、野球賭博を承諾した選手がプロ野球チームにスカウトされたと聞いて驚いた。なぜ、あんな腐ったやつがプロ野球選手になれるんだ。ぼくは不思議で仕方なかった。
それから十年がたち、ぼくはようやく理解するに至った。
甲子園も野球賭博のイカサマなら、プロ野球も野球賭博のイカサマなのだ。めちゃくちゃ強い選手たちがズルをするので、少数の志のある選手はつぶされてしまう。かつては巨人が最強球団として名をはせたが、今は、ソフト銀行の時代である。最も資金力の潤沢なソフト銀行が最強の野球球団だ。そして、ソフト銀行は、純粋な日本企業ではない。在日三世の社長の球団らしい。資産を一兆円もっているらしく、相場数十万円の野球賭博で簡単にプロ野球を牛耳ってしまっている。
日本人は野球で洗脳されているのだ。甲子園もプロ野球も洗脳だ。
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