2 全力アキバ系
「そういやヨシザキ。キヤマ先輩何処行ったんだ?」
「さあな。俺先輩のマネジャーじゃないから分かんねえよ」
「そりゃそうだが、あの人サークルにいなさすぎじゃねえ?」
「居心地悪いのかもな。ナガタニが威張り散らしてるからなあ」
「確かに。最近のヤツは特に調子こいてるぜ」
「この前の西日本大学生クイズ大会で準優勝だったからだろ」
「まあ気持ちは解らんでもないが、あれは鼻につきすぎだよ」
「俺もそう思う。久々に意見が合うな、イトウ」
「ホントだな、あはは!」
「何か楽しい事でもあったのか、イトウ、ヨシザキ?」
「あっキヤマ先輩!何処行ってたんすか!」
「何すかその大量の両手の紙袋は?」
「ああ、アキバに行ってたんだよ」
「えーまたっすかー!?AKBよかったっすか?」
「ん?AKB?何それ?」
「えー?先輩アキバ行ってきたんじゃないんすか?」
「うん、俺アキバに行ってきたよ。それで沢山買い物したもの持って帰ってきたんじゃないか」
「…先輩、その中身何すか?」
「あ、これ?今度の大学対抗戦用の新しい早押し機のキットに決まってんじゃん!聞いてくれ2人とも!いい基盤があったんだよぉ」
「…」
「…」
「そうだった。キヤマ先輩、全力でアキバの電気街マニアだったの忘れてた」
「だからAKBなんて言われても分からん訳だ」
「だって、先輩のアイドルはセーラー○ーンだもん。2次元だもん」
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