焼失物品録ー火事顛末記の2ー
山の下馳夫
第1話 2016年1月9日、帰る家がなくなる。
隣の家が営む町工場からの失火で我が家が火事になったのは、2016年1月9日のことである。慣れ親しんだ二階建ての木造住宅は僅か数時間のうちに焼失してしまった。
家もさることながら、家財の損失も惨憺たるものがある。読み返したい小説、開封していないゲーム、絶版になった漫画、サイン色紙、私にとって重要なものの全てが、あずかり知らぬところで燃えてしまった。
これら、家やものに関して、まだ記憶が鮮明なうちに書き残しておきたい。
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