第81話回想30
人として生きていれば知らず知らずのうちに過去と言う昔を見てしまう物だと俺は此の頃思う様に成って来た
ある哲学者と言うか其れに関わる、ある教育者・・まあ名前は忘れたが其のお偉いさんの言葉に「人間と言う生き物が過去と言う存在に傾倒をした時に其の過去を傾倒をする人間は精神と言う存在が老いが始まる
又今と言う現状が余りにも悲惨で陰鬱な状況でも其の現状と言う存在に対して反目をして牙を向けて打開を仕様とする人間の精神は素晴らしく又の名を英雄の精神と言う
しかし先程の悲惨な現状に対して抗うと言う行為を諦め妥協をする精神は臆病者又は凡人の精神と認めなければ成らずに
そして先程の現状に背けて逃避そして一方的に周りのせいにする精神は我が儘な又は生まれたての赤ん坊の精神とするしか無い
だからこそ現状多くの人間の精神は元来凡人の精神だ、だからこそ凡人の精神しか持たない人間は精神の成長と言う事が出来ない、様は頭打ちの状況と成るのだ」と言う格言を残したそうだ
まあ先程の話が本当ならば俺はもう充分に老人の精神と言われる位精神は若くないと言う事なのかも知れないな、
そして俺の精神は基本的に凡人又は子供の精神かも知れないな・・正直認めなければ成らない事実かもしれない
そして俺は自分の前世と言う過去をにして来た事に対して、して来た行為自体を認めているが責任を払うと言う行為に対して逃げたい自分と言う存在も見え隠れしている
確かに俺が前世でして来た行為は自分自身が起こした大きすぎる傷を医者に直す代償として人の排除と言う行為に対して加担と実行をしたと言う事実は消える事は無いだろう
其れに俺は確かに他人から命令と言う名の脅迫又は集団的な精神的な圧力を受けたからこそ仕方が無く指令を受けていた、
其れに俺自身は先に向うが刃物や鉄パイプそしてチェーンソーを握り持って殺しに掛かって来たり銃で此方側に発砲行為をしたからこそ仕方が無く返り討ちと言う名の正当防衛をして殺したと言う風に見て取れる
だが結果論から行けば俺自身は先程述べた様に多くの人間の命を刈り取って・・そう決して「ハントと言う意味での狩り取る」では無いのだ
そう任務自体其れこそ排除の対象者が「老若男女」とはず「社会全体に害が存在をするからこそ組織の構成員と其の家族も殺せ」と言う事が指令を下されているのだ
だからこそ俺は此の手で老人や子供まで本心では殺したくは無いが残念だが此の手で命を刈り取って来たのだ
・・だが世間と言う全体と言う目に見えない存在では俺達が所属をしている組織又は組合を「英雄視又は愛国者」として俺自身が望まぬ形で評価をされたりしているのだ
そして先程の評価をする人間は保守系の新聞屋の記者や近所の仲の良い小父さん果ては一部の警察官や軍人も評価を下す始末だ
だからこそ俺は「此の活動が無く成れば否組織の統制が消え失せても一部の過激な人間は此の活動を続けて逝くんだろうなあ
其れで嘗ての組員に対して強制的に俺の組織の加入しろ!!さもなくば家族を人質にして殺すぞ!!と言うかも知れないし
だからこそ結局此の組員に入れば嘗ての同業者に自分の命を狙われると言う事をされかねないからなあ
だからこそ俺はあのバイクでの事故が無ければ一漁師として平穏に暮らせた筈なのになあ」と思う事も時々思ってしまうのだ
だからこそ俺は前世と言う碌でも無い過去を必死に忘れ様としているのだ、だが時々振り返ってしまう・・やはり汚れて忘れたい過去と言う存在は幻肢痛と言う存在に近いのかも知れないな
だからこそ「此の痛みと言う存在を決して忘れるの無いぞ」と言う事かもしれない、本当に何時に成ったら此の痛みから解放されるんだろうか?
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