狐のユッコの大冒険

作者 夜野うさぎ

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★★★ Excellent!!!

 ストレスフリーな読後感。モフりたい。
 それもそのはず、神様に見守られながらの物語なのだから。その視点がまず面白い。だからモフりたい。

 北欧やケルトの要素を見受けられる異世界に、中国から日本の神話を股に掛ける九尾が転移する和洋中ミックス。そしてモフりたい。
 難易度低めのレトロなRPGを遊でいるような、体験を与えてくれる良作です。とにかくモフりたい。

★★★ Excellent!!!


異世界に召喚された「おキツネさま」ユッコと、そうとは知らずに彼女と行動を共にする冒険者たちの運命を描いたほのぼのファンタジーです。

ユッコはその可愛らしい名とは裏腹にれっきとした神族であり、生半可なモンスターなど鼻息ひとつで吹き飛ばす存在なのですが…ワケあって正体を隠しています。なんと奥ゆかしい!

その代わり、ひとたび彼らに危機が迫れば裏からこっそり手を回し助けてくれる…とっても頼もしい守護神なのでした。

読んでいて微笑ましいのは、冒険者たちのパーティーが「強い絆をもつ運命共同体」として書かれている事でしょうか。寝食を共にし、修行に励み、各々の立場や役割をしっかりと把握して…一人一人が仲間の為につくす。
あたかも、ひとつの家族です。冒険者という「危険を買う職業」でありながら、彼らは彼らなりの温かい日常に生きています。TRPGが好きな人なら判ってもらえると思えますが、彼らは冒険を楽しむ人種であってバトルマニアではないのですよ。

しかし、そんな冒険者たちが暮らす世界にも、やっぱり危機が迫っているわけで。
どうします、アネゴ。ちょいと捻ってやりますか? 
それとも、この世界のことは この世界の冒険者に ――?
なんだか、勇者も他にいるみたいだし…。

ユッコの冒険…というか、この世界と冒険者たちの命運やいかに!?

心温まる冒険小説をお探しのアナタへおススメします。

★★★ Excellent!!!

 この作品を語るなら、この点だと思う。
 戦闘は多いが、いわゆるゴリゴリの先頭シーンというわけではない。痛みを前面に感じる表現も少なく、戦いを表現された世界でも、立ち向かう勇気や努力といった感じが優しく伝わる世界観でした。

 絵本で五冊ぐらいにまとめて幼稚園とかで読ませたら喜ばれるだろうな……そんなことを感じました。