狐のユッコの大冒険
夜野うさぎ
第1話 ユッコ、召喚《しょうかん》される
キツネとはいっても、
とはいっても、私一人しかいないのよね。
森の
もう1
……だからお父さんとかお母さんっていないんだけれど、言ってみれば
こうして
おまけに
二番目に強いのは、南の山にいる
とはいえ、こないだ、その古代竜もとうとう
今は、私の
「なあ、ユッコ。今日の森はなんかおかしくねえか?」
私の目の前には、もう大きくなった銀狼のフェンがいる。
「う~ん。……そう言われれば、どことなく
「いや、そうじゃなくてさ……。ユッコが
「ぷっ。今日は
思わず
……あのう。こう見えて私はあなたの
「ならいいけどさ。……じゃ、俺は
そういって、フェンは
その時、私の
ええっとこれって……。何かの魔方陣みたいね?
光がどんどんと強くなり、目がくらんでいく。私は
「私のことは
と
その
――――。
フェンは
「ユッコ!」と
氷の魔力弾を
そして、そこにユッコの姿はなかった。
フェンはくやしそうに
「うおおおお~~ん」
森に住む
――――。
わずかな
二人とも、
男の子がつまらなさそうに、
「ださっ! たんなるキツネじゃん! お前の
と女の子に
「かわいい! ね。ヒロユキの言うことなんか
それを
「なんだよ。コハルのくせになまいき!」
と口をとがらせた。
ふむふむ。どうやら男の子がヒロユキ、女の子がコハルという
……
そう思いながら、女の子の
そのとき、家の方から
「お~い。なにやっとんじゃ?」
とやってきた。
……とすると、ここは
だってドワーフって、
ドワーフのおっさんはのしのしと歩いてきて、コハルのそばの私を見ると、
「ああ~ん? なんじゃこのキツネは……」
と自分のヒゲをなでながらコハルに
すると、そばのヒロユキが、
「コハルが
と
「いいのよ。だって、かわいいは
と言う。
ドワーフのおっさんは、
「なんだと?
といきなり
うわぁ。
ヒロユキとコハルは二人して頭を
ドワーフはふんっと
「そんなことより、さっさとうちに
と
ヒロユキが頭をさすりながら
「いってぇな。わるかったよ。ゴンドー」
と立ち上がり、コハルの手を
はあ。しょうがない。私もついていこう。
まだ
私はため
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