第5話 

萌は仲良しの陽菜に、今送られてきたメールの話をLineで送信した。



深夜12時を回っているから、もう寝ているかもしれないと思ったけど、すぐに既読のマークがつく。



萌は不安だったから、陽菜が読んでくれてほっとした。



すぐに書き込みがある。



『陽菜 へぇ~どういうことだろうね? 変なことじゃなきゃいいけどね』



萌はすぐに次のトークメッセージを入れた。



『もえ でしょ? 何か怖いよ。どうしよう?』



『陽菜 どうしようって言われても、まだ何も起きてないし……それよりさぁ、夏休みの宿題進んでる? ワークブックとか出来たら見せてね』



「えっ……」



もっと親身になって心配してくれると思ったのに、宿題の心配?



まだ夏休みは始まったばかりだから、休みは一か月以上あるのに……。



萌はため息を吐いた。



陽菜だけじゃなく、仲良くしている子はみんな、だいたいいつも自分のことばっかりで、萌のことには興味を示してくれない。



さっきのメール…………本当に何もないのだろうか?



すごくイヤな予感がしてならない。



だけど萌は家族には頼れなかった。

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