第3話 

あれから六年。中学二年生になった今も、母が出て行った日の夢をよく見る。



そしてそのたびに死にたくなるほど悲しくなるのだ。



丁度そのタイミングで、スマートホンのメロディが鳴る。



メールを受信したか、ツイッターかLineか、それとも……



萌は起きだしてスマートホンを手に取った。



時刻は0:00となっている。



10時ごろまでスマートホンを弄っていたのに、そのまま寝オチしてしまったようだ。



「え?」



画面をスワイプすると、受信メールのお知らせが真っ先に表示された。



基本的にリアルの友達とはLineだし、サイト上の友達とはツイッターのDMでやりとりをしているから、メール自体が珍しい。



携帯電話会社からのメッセージRやS以外の、普通のメールなんて、このスマートホンを使い始めてから、初めてのことかもしれない。



萌はそう思いながら、受信メールを見た。



そして……



その内容を見て、そのまま固まってしまった。

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