「鉄の虫籠」

煩先生

 

檻の中の生涯

見世物は誰だ

年頃な幼げも

泪の痕も隠し


脆い物を恐れ

鋭い牙を恥ず

花に憧れてた

闇夜の影の中


親さえも貪り

白痴を貫いた

畸形故の愛に

心が絶叫せど


最後の舞台は

上等な革靴を

帳尻が合えば

天国は死刑台

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「鉄の虫籠」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ