「体温の頬紅」

煩先生

 

粉雪のせいで

凍えた酸素が

肺を満たせば

綺麗になれる


其れは毒だよ

物知りが語る

美の依存性も

判らない癖に


木漏れ日の中

夢と靡きたい

疑いもせずに

春を誘いたい


熱を費やして

深く化粧する

看取る聴衆の

瞳が非才でも

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「体温の頬紅」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ