厨川和真の日々是日記

厨川 和真

第1話 日本人の宗教観?(1)

 ふとWebを徘徊していて最近気づいたことなのだが、宗教──とりわけキリスト教の日本での普及率は1%に満たない。さらに言うと、世界的に信者数を集めている一神教が、日本ではほとんど流行る事が無い。まさに鳴かず飛ばずといった状況である。なぜだろうかと考えてみた。


 はなっからこんな話題も危険だなぁとは思うのだが、もちろん別に宗教論争がしたいわけではない。もちろんキリスト教自体の存在は日本人も認知しているし、教会にしてもちゃんと管理された建屋が存在していて、一定の層が居るだろうにもかかわらず、なぜわずかに信者数としては1%なのかという問題である。


 この問題の解決には、逆に、なぜ仏教が神道とそれなりに和気藹々と1500年近くやってこれたのか、という問題から片付けた方が良いのかもしれない。そして、これについては既に私の中では一つの仮説に達している。


 それは何かというと、日本人にとっての「神道」が、自然を畏怖し、日々暮らせている事に感謝する日本人本来のアミニズムに近い部分で支えている存在であり、日本人にとっての「仏教」が、仏陀という人間の物語を通し、日々の暮らしや、現世の問題点を現世で解決するための、一種の学問として機能してきた存在である、ということである。


 どういうことなのか、これから何回かに分けてひもといてみたいと思う。

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