徒然なるままに
逆上之助
第1話 小説のジャンル
ジャンルわけと言うのがいろいろと問題になると思う。私は一般的な感性からはファンタジーか?非ファンタジーか?で大きく分けるのは良いと思う。ここから細分化していけば良いと思う。このファンタジーはゲームなどに良く用いられる西洋の中世ファンタジー世界の事ではない。例えば陰陽道、妖怪とか中国の西遊記、アラビアンナイトと言った類の特定の地域でイメージされるものじゃない。一般的感性を私が書いても良いのか?とは思うけど、一般的な感覚では非現実的な要素が出てくる。これだけ読む見るを避ける人っているんじゃないか?と思う。例えばサラリーマンが主人公で一般的な企業を舞台とした作品で超能力を駆使して業績を上げていくやり手サラリーマンなどのお話を企業ものとして見れるか?と言うとファンタジー要素というのは人を選ぶ一番重要なものではないか?と見ています。舞台が現実的だから良いじゃないか?うーんそれもどうでしょう。ある程度まとまった分量の話となるとファンタジー要素を加えた事で生じる非現実的な話の流れ設定がどんどん膨れ上がっていくのじゃないのでしょうか?一般的な小説はファンタジーか?非ファンタジーか?で大きく分けられると思います。
さて問題になるのがSFとファンタジーですが、私はSFはファンタジーの狭いジャンルに過ぎないと見ています。SFの定義をどうするか?はいつももめます。SFはファンタジーの一部としてしまえば一般的な感性ではSFだろうがファンタジーだろうが非現実的か?現実的なものか?で大きく分けてしまうと思います。厳密に科学知識をベースにした作品をSFとして定義して、その他のSFはSF風ファンタジーで良いのじゃないか?と考えています。SFと言うのはSF風ファンタジーがどういうものか?分かるための目標のようになるものが望ましいと思っています。SF風ファンタジーには特に定義が無い。だからこそSF風ファンタジーは見る側がこんな感じの物を見たいと言う要望によってなりたつと思います。見る側は厳密であるよりも目的となる作品のタイプを知りたいだけだと思います。これはSFとは呼べないからファンタジーだ。そんな風に考えるのではなくて探そうとする立場からはSF風ファンタジーをそうじゃないファンタジーと区別したいと思うと思います。もっと言うなら今SFはラノベを読むようなライト層には衰退していると思います。SF風ファンタジーを避けたいグループもいると思います。そんな時見たくも無いSF風ファンタジーを無理矢理ファンタジーの中に突っ込まれる不快感は大きいと思います。
SFを厳密に科学知識をベースにしたもので定義するのは狭く小さな作品群のそれらを超える膨大なSF風ファンタジーのためです。所謂ハードSFだけでSFは成立してよいと思います。
ただ問題はカクヨムにおいてそれをやってしまうとファンタジーに大量の作品が放り込まれてしまう問題です。これは角川側のジャンルわけが悪いです。ファンタジーを大きな分類にしてそこにSF風ファンタジーや現代ファンタジーアクション、ファタンジードラマを加えればよいと思います。例えば角川作品の僕だけがいない街などの様は現代ファンタジードラマにしてしまえばよいとも思います。
リアリズムを重視した小説と言うのが現代小説の基本だと思います。その視点からファンタジーと非ファンタジーをまず一番重要な項目としてわけるのは重要だと思います。こうする事によって現代アクション、ドラマからファンタジー要素を取り除く事が出来ます。それが一般向け小説に近いスタイルになると思います。
運営の角川はひょっとしたらすべてライト風の作品を軸としてジャンルわけをしてるのかな?とは思います。要するにカクヨムにおけるSFはSF風ファンタジーこそ主流の作品なのではないか?とも考えています。とにかくジャンルがまともに機能して無いから大きな問題になっていると思っています。
ある程度作家としての良心のある人間なら自分でどう定義して良いか?分からない作品はその他に突っ込むべきだと思います。こういった自主的な判断の問題がとても大きいと思っています。これはSFと見なせると言い訳の様な説明をするぐらいならその他に突っ込んでしまえば良いと思います。自らの心に問いかけた時に迷いが出るならそれはすべてその他にするべきです。自分がそう思うじゃなくて、読んでくれる人が迷うようなジャンルにするべきじゃない。
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