2016/7/10(日)疲れの後
疲れて動けない、って言葉、よく聞くよね!?
けどさ、違うんだよ。いや、間違っちゃいないが、その間の重要なプロセスを理解する必要がある。
気温30℃超、太陽が雲一つない空にある中、近所のサッカーコートで親子サッカーが開始された。
私は運動をしていない。
30組くらいの親子が参加していた。その内の半分の子供は年少~年長の幼児だった。小学生組と園児組に分けられイベントは行われた。最初の30~45分くらいは親と子で楽しみながら準備運動のような軽い練習をした。
で、その後。
試合。
園児組は、親子同士が味方になるように2組みに別けられた。
本気はマズイよな、と思いながら、キックオフ。
ボールが3個出てきた(◎o◎;)
試合開始15秒で失点。
20秒で追加点を献上する。
その後も、ボール3個が全て自陣にある状態が続く。
こりゃ、よろしくないわな。
スイッチ入りました(`ε´)!!
(((親からボールを取る分には問題ないよな!!)))
ボランチ(守備的MF)の位置に立ち、ドリブルしてくる敵の親にアタック!
→ボールを取ったら、前線の親や子供にロングパス!
→取れない場合は、親が子供にパスを出した所で、・・・子供からボールを奪う(結局、幼児からボールを奪いまくった。)→前線にフィード!
我がチームに大人の体の子供が入ったことにより、失点はかなり減った。FW陣も点を稼ぐ。コーチが「9対8でーす!!」と叫んだ。私達が属するチームが一点リードしていることを知った。
けど、私の行動は止まらない。
年齢に関係なく、敵のボールを奪い続ける。途中、奪ったボールを全力で蹴って、超ロングシュートも決めた。。。と格好の良いことを書くが、両チームともにキーパーは配してなく、ゴールがすごく大きかった。
∴大人がドッカーン!と蹴れば、絶対に決まる。
ホイッスルが鳴って、17対11で勝ったことが知らされる。続けざまにコーチが言う。
「お疲れ様でした。給水タイムです!後半も頑張って下さい!!」
後半ね、了解。楽しくなってきた。
後半もボランチのセンターポジションにつく。サイドからの反撃は無視し、中央をガッツリ固める。点差はグングン開いていく。しかし、ここで予想外の人が動き出した。
コーチだ。
前半から後の方でチョコチョコとパスを出していたのは見ていたが、10点以上の点差がついたせいか、彼は敵チームの一員となって、我が陣地にドリブルで攻め入ってきた。しかも中央突破。明らかに私を抜こうとしている。
面白い、止めてやる。
体を斜めに構えて、膝を軽く折り、つま先立ちする。
彼は左右に行くフェイントを混ぜて、こちらの動きをけん制する。
しかし、あまい。
私はボールを見ている。足や体の動きには惑わされない。
距離を詰めて、奪取する為、足を出す。
すると、敵はボールを数十センチ後に引き、すぐさま私の斜め後ろに蹴り出す。その瞬間、彼は一気に加速する。
私も全力で追う。・・・、しかし間に合わない。私を抜いた浅黒い若者は、敵の園児に優しいパスを出す。
超、早かったw(゚o゚;)w オオー!
さすが、サッカーで飯を食っている人は違うな、と感心6割り、悔しさ4割り。
若者はすぐに敵陣に戻り、別のボールを持って、またもドリブルで向かってきた。
今度こそ!とチャレンジするが、圧倒的なスピードで私を抜いていく。またもアシストされました。
彼にはスピードでは適わない。というか、園児と他の運動不足の親御さん以外には、勝てないと認識する。しかし彼らになくて、私にある物がある。
体重だ(T_T) 76㌔
ボールを奪うことは諦めた。ドリブルを続けるナイスガイに体をブツケれば、彼はボールをロストして吹っ飛ぶ!
ショルダータックルを仕掛けることにした(`∞´)
私はボールを見ていない。距離を縮めて、サッカー青年に体をぶつける。
瞬間、彼は反転した。
私は闘牛のように突っ込み、勢いを支えきれず、ずっ転ぶ。
恥ずかしくて、すぐに立った。
その時に気付いた。
かなり、足が疲れている。ガクガクしているよ・・・。
そんな状態をよそに、敵の3つのボールは次から次へと、中央で棒立ちの私の側を通る。守備をしているフリをしてジョギングするが、疲れはさらに溜まっていく。ボールは自陣にドンドン入っていく(-_-;)
・・・、このポジションで緩慢過ぎる動きはないよな・・・でも体が言うことを聞かないんだ、すまない味方のみんな(/_;)
そな時、獲物を見付けた(ーー)
年少~年中と思われるチビッ子が、一生懸命ドリブルで私の横を通ろうとしている。私はダッシュで園児に向かい、足が届く所で止まって、ボールを奪おうとする。
しかし、止まれない(´Д`;)
人間は、疲れたら動けなくなる。それは正しい。しかしその前に、疲れたら止まれなくなる。
理解したよ。体で覚えたよ。幼児に体当たりして、泣かせて、悟ったよ_| ̄|○
サッカーの試合は、それからも続いたが、私はここで退いた。
80㌔近い巨体で園児を
ゴメンナサイ、心からお詫びいたします<(_ _;)>
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