暇つぶしのための世界

@MFradio

少し長いエピローグ 全ては暇から始まる

あるものはとても暇をしていた。

人なら欠伸をし、ゲームでも始めるところだがそうはいかない。

なぜなら、その者は人が呼ぶところの創造主や神であり、やれることといえば星の管理ぐらいだからである。

何故暇をしているかといえば、今見ている地球があまりにも退屈だからである。

「今の地球は本当につまらん。ここ2000年ほどずーっと同族で殺し合いをして、2度ほどものすごい大きな殺し合いをしたとおもったら急に静かになりおった。やっていることといえば住処の破壊というただの自殺行為でしかない。」


暇すぎて自然と独り言もでてくるようである


「石油とやらが切れたら滅びかねんのでわざわざ少しづつ足してやってるがその危機感もないようだ。こやつらが棒を使い始めた頃は感心したが、これほど愚かものになるとは思わなかった。」


人は暇な時にはいろいろ考えて暇を潰そうとするが神も同じらしい。いくつかの案は出たがどれも過去にやったことがあるものばかりだった。しかし、過去のことを考えるうちにあることを思いだした


「そういえば、こやつらが出てくる前にはもっとでかいやつらがこの星にたくさんいた。今考えると惜しいことをしたもんだ。あやつらはなかなか種類がいて、見所もあった。今いたらまた変わった世界になったかもしれん。」


大きな障害とは言わずと知れた隕石である。神は隕石の後の壮絶な環境にも恐竜達は耐えられると考えたが、予想は外れ恐竜は滅びてしまった。


「そうだ!あの障害がなかった世界を作ろう。そして、今の世界とどちらが面白いかを比べてみよう。今から47億年待ってたらこの愚か者どもはいなくなりそうだから、新しく作る世界は一億倍ほどの速さで進ませ、こちらの世界で約47年後にこの二つの世界を繋げる。そうすれば、どちらが優れているかはっきりするだろう。今から47年間はこちらの世界には一切手をつけられなくなるが、まあ仕方がない。こやつらしぶといから、案外石油が無くても大丈夫かもしれんしな。」


こうして神は暇をつぶすために、47年ほどもう一つの世界を作りに出かけました。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る