「無痛ナイフ」

煩先生

 

無情なる日

酒を呷れば

害児が唄い

凶徒は語る


死は無人駅

不法を想う

線路の上に

齧った林檎


無明に至り

女を孕ます

井戸一杯の

遺骸が喘ぐ


ただ無性に

荒焼く瞳と

悶え苦しむ

正気の頓服

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「無痛ナイフ」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ