「笑顔の家」

煩先生

 

息が弾んだ

少女は胸に

猫の返り血

涎と混ざる


抱く人形を

舐める蛆虫

髪は腐って

焼場の薫り


蠅が集った

湯船に沈み

毎日の事を

肉へと語る


ご飯時には

お皿へ並ぶ

家族の顔が

団欒を生む

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

「笑顔の家」 煩先生 @wazurai

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ