基礎知識
銃の分類
銃(Gun)━┳拳銃(Hand Gun/Pistol)┳自動拳銃(Auto Pistol)
┃ ┗回転式拳銃(Revolver)
┣小銃(Rifle)┳突撃銃(Assault Rifle)┳突撃銃(Assault Rifle)
┃ ┃ ┣騎銃(Carbine)
┃ ┃ ┣バトルライフル(Battle Rifle)
┃ ┗狙撃銃(Sniper Rifle) ┳狙撃銃(Sniper Rifle)
┃ ┣対物ライフル(Anti-Materiel Rifle)
┃ ┗選抜狙撃銃(Marksman Rifle)
┣短機関銃(Sub Machinegun)┳短機関銃(Sub Machinegun)
┃ ┣機関拳銃(Machine Pistol)
┃ ┗個人防衛用火器(Personal Defence Weapon)
┣機関銃(Machine Gun)┳軽機関銃(Light Machinegun)
┃ ┣汎用機関銃(General Purpose Machinegun)
┃ ┗重機関銃(Heavy Machinegun)
┗散弾銃(Shotgun)
拳銃(Hand Gun/Pistol)
片手で射撃するためにデザインされた銃の総称。
小型で携帯性・秘匿性に優れており、主に護身用に使用される。
自動拳銃(Auto Pistol)
引き金を引くたびに弾が発射される(=セミオート)拳銃。
軍人などが所有する。
装弾数は通常は12~15発程度、少ないものは7発、多いもので20発。
口径は通常9mmパラベラム、威力の高いものは.45ACP、隠密性重視のものは.22LR、まれに.50AEなど。
回転式拳銃(Revolver)
レンコン状の回転式弾倉(シリンダー)を有する拳銃。
民間人や警察官などが所有するイメージが強い。
自動式拳銃と比べて構造が単純、堅牢であるが瞬間火力で劣る。
その堅牢性からしばしば威力の高い弾薬が使用される。
また、マガジンを交換すればいい自動拳銃とは違い、シリンダーに一発ずつ弾を装填する必要があるため再装填に時間がかかる。
装弾数は通常6発、コンパクトなものや威力の高いものは5発。
まれに7発以上装填できるものもある。
口径は.38Spl、.357マグナム、.44マグナム、.50マグナムなど。
小銃(Rifle)
兵士が個人用に使うための軍用銃のこと。
「ライフル」という言葉はもともと銃身(弾丸が通る筒のこと)に刻まれる溝「ライフリング」から来ている。
拳銃や機関銃にもライフリングが刻まれているがこれらはライフルとは言わない。
突撃銃(Assault Rifle)
全自動射撃(フルオート射撃)ができる小銃のこと。自動小銃とも。
今日の軍制式武器のスタンダード。
フルオート射撃ができるからといってマシンガンと呼ばないようにしましょう。
主に軍人が所有する。
装弾数は通常20~30発。
口径は5.56mm、7.62mmなど。
7.62mm弾を使用するものは「バトルライフル」に分類されることがある。
騎銃(Carbine)
突撃銃のうち、全長を縮小したものを指す。
軍の特殊部隊が好んで使用する。
縮小された分射程が短くなってしまう。
バトルライフル(Battle Rifle)
突撃銃のうち、7.62mm弾などの大口径弾を使用するものがこれに分類されることがある。
通常の突撃銃と比べて威力や射程に優れるが反動が大きい。
狙撃銃(Sniper Rifle)
遠くの標的を撃つための銃。
一般には高倍率の光学照準器(スコープ)を取り付けて遠距離射撃に適した小銃を指す。
大きく分けてボルトアクションとセミオートの2種類が存在し、前者は命中精度と堅牢さに秀でていて、後者は連射速度に優れる。
対物ライフル(Anti-Materiel Rifle)
狙撃銃のうち、12.7mmなどの大口径弾を使用するものがこれに分類される。
かつては対戦車ライフルと呼ばれたが、現代の戦車の装甲には太刀打ちできない。
選抜狙撃銃(Marksman Rifle)
命中精度のよい突撃銃に狙撃用の照準機を付け、簡易的な狙撃銃としたもの。
戦闘中における援護が主な使用目的となるため、本格的な狙撃銃ほど精度は要求されない。
これを使う兵士は正確な射撃だけではなく素早く攻撃を加えることが求められる。
ボルトアクションライフル(Bolt Action Rifle)
弾薬の装填、排莢を手動で行うライフル。
命中精度の高さが特徴で、現代においてはスコープを取り付けて狙撃銃として運用される。
狩猟用としても使用される。
まだ突撃銃が発明されていない第二次世界大戦以前では歩兵の主力装備として使用されていた。
セミオートライフル(Semi Auto Rifle)
弾丸が自動で装填されるライフル。
ボルトアクションと比べて連射速度に優れるが、絶対的な命中精度では劣る。
また多くの場合構造が複雑で高価。
自動小銃をベースに開発される狙撃銃もこれにあたり、軍においては主流と言える方式。
短機関銃(Sub Machinegun)
拳銃弾を使用し、手で保持して射撃する小型の機関銃。
ライフルは貫通力が高く、撃つ必要のない対象も撃ち抜いてしまう可能性があるため、屋内作戦などではこれが用いられる。
使用弾薬は9mmパラベラム、.32ACP、.45ACPなど。装弾数は30発程度。
機関拳銃(Machine Pistol)
短機関銃のうち小型のもの、もしくは拳銃のうちフルオート射撃ができるものがこれに分類されることがある。
個人防衛用火器(Personal Defence Weapon)
PDWと略される。
短機関銃のうち貫通力の高い弾薬を使用するものがこれに分類される。
使用弾薬は5.7mm、4.6mmなど。装弾数は30~50発。
機関銃(Machine Gun)
広義の機関銃には突撃銃や短機関銃もこれに含まれるが、「マシンガン」と言う場合は大口径の小銃弾を断続的に発射することで戦場を広範囲に制圧できるものを指す。
二脚もしくは三脚で接地するか、車両などの銃架に搭載して射撃を行うことが多い。
ほとんどの場合ベルトリング方式で給弾されるが、たまにマガジン方式の機関銃もある。
軽機関銃(Light Machinegun)
一人で持ち歩きできるぐらいに軽量化した野戦用の機関銃。
汎用機関銃が登場してからはこのカテゴリーは消滅しつつあり、現代ではアサルトライフルの弾薬を使用する「分隊支援火器」が近い立ち位置を占めている。
口径は5.56mm、または7.62mm。
汎用機関銃(General Purpose Machinegun)
軽機関銃的にも重機関銃的にも汎用的に使用できる機関銃。
現代では、7.62mm級小銃弾を使用し、かつ持ち運びが容易い空冷式の機関銃を指す。
重機関銃(Heavy Machinegun)
一人で携行できないような大型の機関銃。
一人で携行できるのは映画の登場人物のみ。
汎用機関銃が登場・普及してからはその数を減らしている。
口径は7.62mm、12.7mmなど。
散弾銃(Shotgun)
多数の小さい弾丸を散開発射する大口径の大型銃。
クレー射撃や狩猟、有害鳥獣捕獲または軍用で使用される。
軍用としては道具として、鍵のかかった扉などを破るのに使用されることがある。その際の通称は「マスターキー」。
動作方式はポンプアクション、またはセミオートが多い。
突撃銃のバレル下に小型のものが装着されることもある。
多くの場合12
多種多様な弾を使用することが出来るのも特徴のひとつ。散弾しないスラグ弾、弾丸のかわりにダーツ状の弾を放つフレシェット弾、殺傷能力の低いビーンバッグ弾などが使用できる。
※これより下は表に含まれていません
擲弾発射器(Grenade Launcher)
榴弾を発射する筒。
突撃銃のバレル下に小型のものが装着されることもある。
ロケットランチャー(Rocket Launcher)
ロケット弾の発射に特化した大砲の総称。
一人で運用するものは、反動を打ち消すために後ろからも爆風などを打ち出す(=無反動砲)。
世間一般に「バズーカ」と呼ばれるのはこれ。
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