扇動嘉穂 〜センドウカホ〜
1月25日
「ねぇ、笑顔ちゃんまた転んでいたけど」
プロジェクトルームにやって来た扇動嘉穂さんは挨拶よりも先にそう言った。
「履きなれていないのにハイヒールなんて履くから」
本人に言っても一向に直してもらえないこだわりに呆れながら僕はそう言った。
「プロデューサーが甘やかしすぎなんじゃないの? 私がお姉さんとして指導してあげましょうか?」
本人は不服だろうが、18歳女性の平均身長157センチを僅かに下回っている嘉穂さんにお姉さんらしさというものは全くと言って良いほど感じられなかった。
「まぁ、やってみなよ。これから時間はいっぱいあるから」
「どういうこと?」
頭の上に疑問符を浮かべる嘉穂さんに僕は事前に準備をしていた資料を手渡した。
「新ユニット企画書」
「そういう事」
その資料にはユニットのメンバーとして須磨笑顔さんと嘉穂さんの名前があった。
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