尾宮結花 〜オミヤユカ〜
1月11日
プロジェクトルームで仕事をしていると、学校帰りなのか、制服姿の尾宮結花ちゃんが僕の真横にやって来て
「プロデューサー、ちょっとパソコン貸して」
と言いながら、僕の返事も聞かずに僕を座っていた椅子から追い出した。
「もしかしてプロデューサー、大事な仕事の最中だった?」
僕を椅子から追い出してすぐにパソコンの画面を見た結花ちゃんはもしかしたら悪い事をしてしまったかもしれないと不安そうな表情を見せながら聞いてきた。
「いや、少しスケジュールの確認をしていただけだから問題ないよ」
「そう? じゃあ使うね」
そう言うと結花ちゃんは、大事な仕事だと言われたらすぐに立ち上がるためにピンと伸ばしていた背中を椅子の背もたれにピタリと付けて、僕のパソコンを自分のものであるかのように使いだした。
「2時間くらい経ったら返してね」
「は~い」
信用ならない言い回しの返事を聞いた僕は珍しくプロデューサールームで仕事をする事にした。
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