時貞来人 〜トキサダライト〜
「来人ぉ! ワンテンポ遅れているぞ!」
「はいぃ!」
夏フェスに向け、今週から昨日以前よりも激しいレッスンを開始した時貞来人はダンストレーナーに踊り始めた直後から厳しい口調で指摘されたが、悔しがるどころか楽しそうにその指摘された箇所を修正した。
「今日はここまでにしよう」
夏フェスに向けて熱くなる来人に負けず劣らず熱意を見せて指導をしたダンストレーナーがそう言ったのはレッスンを始めてから8時間後の事だった。
「ありがとうございました」
「来人、最近レッスンをいつも以上に真剣な様子で受けているみたいだがどうした?」
いつもがだらけているという訳ではないが、ここ最近レッスンに対する熱意が明らかに変わった来人にダンストレーナーは数日ほど前から疑問を感じていた。
「まだ正式に発表はしていないんですが、今回の夏フェスが終わったら来年の3月まで学業に専念することにしたんです。だから、ファンの人には俺が現時点で見せることの出来る最高の時貞来人を見てもらいたいんです」
「なるほど、それなら明日からは今日以上に厳しいレッスンをしてやろう。ファンに100いや120パーセントの時貞来人を見せる為に」
「はい! よろしくお願いします」
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