魔法って何だろう・1/7

◇友人K嬢へのヒアリング

「科学は人を選ばない技術。魔法は血で使うモノ」

 うんうん、なるほど。


◇とはいえ、魔法使いの血統だからすなわち魔法が使える、と言うわけでもあるまい。

 魔女の宅急便では、制御のために幼い頃から練習するわけだし、

 ハリーポッターはまんま学校である。

 RPGでさえ、初級の呪文から覚えていくのが筋ってものだ。


 血で使うモノだとしても、訓練、もしくはなにがしかの努力は必要なのだろう。


◇魔法と言えば。

 RPG等では、使い分けを呪文で行う。

 ハリーポッターでも呪文・ツールで使い分け。同じ手順では(程度の差はあれ)同じ効果しか現れない(確か)


 対して、魔女っ子モノアニメは、一つの手順で現れる効果は様々だ。

 魔女の宅急便のキキは、主な能力が飛ぶ事と猫のジジと会話することだけだったため、この辺りの手順は不明である。

(あ、お母さんは薬を作るときに呪文唱えてましたかね?)


 これら、様々な場面で用いられる「魔法」には何か共通性はあるのだろうか。


◇話変わって、魔法の種類を考えてみよう。


 単純に考えれば、科学に対して魔法となる。

 物理法則に則した現象を説明する科学に対して、神秘と物理法則に従わない現象をもたらすのが魔法。


 けれど魔法には、さらにモノによって細分化可能だ。

 一般的なRPGであれば、神聖魔法系と魔法系。あ、召還なんてのもあるか。

 S&Wであれば、神官系、ウィザード系、精霊魔法系(多分。ルールは知らない人だから(爆))


 つまり、神頼みと、魔法と、他から力を借りる、の3つのパターンがあるわけだ。


 ゲームや小説や、その他を考えれば、私の知らない魔法がもっとあることだろう。

 あ、神頼みに対して悪魔を持ち出す系は、召還か神頼みと一緒ってことで。

(神頼みも一種の召還……?)


 これらの種類で魔法は『違う』モノだろうか?



◇まったまた話は飛んで。


 現実社会には、魔法はない。

 いや、あるかもしれないが、表だって魔法だと認識されるものはない。

 あるとすれば、まぁ、超能力だろうか。

 霊能者でもいい(笑)


 超能力の場合、呪文などは必要としない。

 能力者達は自分にあった方法で集中し、現象を導きだす。

 霊能者はもっとある意味直接的だろうか。

 仏教系であれば、「お祓い」はお経で行う。お経が彼らの呪文であり、ツールなのだ。

 これが海を渡ると十字架となり、聖書となる。

 熱帯の小さな島の、ジャングルの奥の、民族独自の「お祓い」というのも、当然存在するだろう。


 超能力にしても、お祓いにしても、『科学的でないこと』を起こすという意味では同じである。

 科学の対局と言うべきか。

 しかし、そのツールは、おのおの違うのである。



◇魔法とは、呪文、ツールが違えば、結果が異なるものであるが、しかし、現実に即せば必ずしもそうではないようである。

 呪文が同じで結果が異なることもあれば、呪文・ツールが異なっても結果が同じこともある。


 では、そんな千差万別、様々な側面を保つ魔法を上手く説明することは出来ないだろうか。



◇このシリーズでは、そんなことをたらたらと書く。(全7話)

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